近年、資金調達の手段として「オーバーローンによる車購入」
という方法が耳に入ることがあります。
これは、実際の車両価格以上の金額でローンを組むことで、
余剰資金を手元に残す仕組みです。
一見すると「車も手に入り資金も得られる」という
一石二鳥のように思えますが、実態はそれほど単純ではありません。
本記事では、オーバーローンによる車購入の
特徴と注意点について解説していきます。
オーバーローンとは何か
オーバーローンとは、購入する車の価格よりも
高額の融資を受ける仕組みのことです。
例えば200万円の車を購入する際に250万円の融資を組み、
その差額50万円を資金として活用するといったケースが代表的です。
融資率は通常の自動車ローンよりも高めに設定されることが多く、
金融機関によっては「借入上限が車両価格の120%まで」
といった基準を設けている場合もあります。
車を維持する必要がある現実
オーバーローンで資金を手にしたとしても、
その裏には「車を維持し続けなければならない」という現実があります。
車両そのものはローン会社に担保として設定されるため、
途中で不要になったからといって自由に処分することはできません。
維持費が重くのしかかる中、ローン返済が続くのは精神的な負担にもなります。
ブローカーが語らないデメリット
この手法を勧めてくるブローカーは少なくありません。
しかし、彼らはデメリットについてはほとんど説明しないのが実情です。
「楽に資金が得られる」と強調する一方で、維持費や売却制限、
万が一のリスクには触れないケースが多いため、
契約後に後悔する人も少なくありません。
見落とされがちな維持費の負担
車を所有する以上、必ず発生するのが車庫代金・自動車保険・税金です。
都市部では月額数万円の駐車場代がかかり、
任意保険料や自動車税、重量税なども毎年のように負担となります。
一見「資金調達ができた」と思っても、
実際には維持費によって手元資金が減っていき、
数年後には逆にマイナスになってしまうことも珍しくありません。
売却できない不自由さ
車を売却して現金化したいと思っても、
ローンを完済するまでは勝手に売ることができません。
車両には抵当権が設定されているため、
ローン会社の承諾がなければ売却は不可能です。
つまり「借金を返し切らなければ手放せない」
という縛りが続くことになります。
危険な「車両放置」のアドバイス
一部の悪質なブローカーは「車を放置して返済を止めても問題ない」
といった無責任なアドバイスをすることがあります。
しかし、これは絶対に聞いてはいけません。
返済を怠れば信用情報に傷がつき、
今後のローンやクレジットカードの審査にも大きな悪影響が出ます。
最悪の場合、強制的な差し押さえや法的措置に発展するリスクすらあります。
車が不要ならやるべきではない
そもそも「車がいらない前提」で資金調達を目的にするなら、
この手法は避けるべきです。
車を使わないのに維持費や返済だけが残り、
結果的に生活を圧迫することになります。
車を利用する必要があり、
かつどうしても資金が必要なケース以外では適していません。
実際にはメリットを感じない人が多い
実際にオーバーローンを利用した人の多くが
「思ったほどメリットがなかった」と感じています。
確かに一時的に資金を得ることはできますが、
それ以上に維持費・返済・売却制限といった負担がのしかかり、
総合的には損をするケースが目立ちます。
短期的な資金調達方法としては効率が悪く、長期的にはリスクの方が大きいのです。
まとめ
オーバーローンによる車購入での資金調達は、
見た目ほど簡単で便利な方法ではありません。
- 融資率は高めだが、車を維持し続ける必要がある
- ブローカーはデメリットを説明しないことが多い
- 車庫代・保険・税金といった維持費が重くのしかかる
- 返済が終わらないと売却できない
- 「車両放置」というアドバイスは危険
- 車が不要ならやらない方が賢明
短期的な資金調達方法としては効率が悪く、
長期的にはリスクが大きいため、安易に利用するべきではありません。
資金調達を考えるのであれば、