以前よりは問い合わせは
かなり少なくなってきたものの
資金調達の着手金詐欺に
関する問い合わせを頂くことがあります。
私自身も着手金詐欺には
何度か引っかかったことがあり
知人にも同様に引っかかった事の
ある方が複数名おりますが、
結論から申し上げると
着手金詐欺に引っかかった場合の
着手金を取り戻す事が
非常に厳しいのが現実です。
詐欺撲滅系の
ジャンルで活躍している
YouTuberさんの協力を得て
着手金を取り戻せている
事例も聞きますが、
詐欺撲滅系で動かれている方と
うまく連携を取れたら良いですが
相手方もご都合があると思いますので
確実にこちら都合で動いてくださる
わけでは無いため
その点は認識しておくべきでしょう。
警察や弁護士への相談はどうか!?
着手金詐欺については
警察に関しては単独で動いて
相談したとしても
話は聞いてくれるとは思いますが、
この手の詐欺案件に関しては
相談案件数が多い事と
処理するべき事案としては
優先順位が低いこともあるため、
こちら側が望むような形で
犯人逮捕に向けて
積極的に動くことはないでしょう。
弁護士に関しては
相談料を案件着手金を支払う事で
動いてくださるとは思いますが
警察と違い調査できる範囲が
限られてしまう為、
動いては貰っているものの
進展がない状況が続いてしまう
可能性も十分あります。
最悪の場合は、お金を取り戻せず
着手金を余計に払ってしまう
可能性も十分にある為、注意が必要です。
そもそも着手金詐欺を行う側は
警察や弁護士が積極的に
動けないことも把握した上で
搾取してきていることを
念頭に置かなければいけません。
本当にその資金が今すぐ必要か考える
資金調達詐欺に引っかからない為には
そもそも、今すぐ本当に借りる
必要があるのかを
冷静に考えるしかありません。
お金を貸して欲しい側は
借りたい側が精神的に
不安定な状況も視野に入れて
色々と美味しい要素を
取り入れて話をしてきます。
・今月やらないと案件がなくなります。
・人数限定なので即決してください。
等々、あらゆる誘い文句を言ってきます。
今ここで大きい金額を
借りることができれば
悪い状況を打開することが出来ると
思う心理で喰い付いてしまうのは
相手の思う壺です。
私の場合は、
・多重債務を解決したい
・事業を始める運転資金が欲しい
という事で色々な案件に喰いつきましたが、
今思えば、確かに借りる事が
出来て入れば状況は良い方向に
向かったかもしれませんが、
その一方で無理にそこに
時間を費やす必要が無かったとも思います。
実際に、ある程度SNSを通じて
紹介された案件を消化して
紹介していただける案件がなくなった後に
状況は改善できていなかったものの
負債については目をつむり
稼ぐことに意識を向けたら
徐々に良い方向に状況は改善され、
今では普通の生活が出来ております。
負債に目をつむる事については
色々とそれに対する対応策も必要であるため
ある程度の知識と心構えが必要であり
すぐに実行しにくい部分も正直あろうかと思いますが、
下手になけなしの資金を投じて
状況改善しようと動き
搾取されるよりはマシだと思います。
返金事例は数少ない
私自身、着手金のかかる
資金調達案件で返金を求めた
事例が何度かありますが、
ほとんど返金された事例がありません。
案件の紹介を行い、
バックマージンを貰える
ブローカーの立場でいる方を
間に挟んで紹介して貰った場合は、
そのブローカの方を通じて
返金をして貰えた事例はありますが
基本的に返金して貰えないと
割り切る必要があります。
SNSを通じてのやり取りや
LINE、シグナル等の
メッセージアプリを
利用してのやり取りが多いと思いますが、
相手の目線で見た場合は
都合が悪くなったら
ブロックすれば終わりです。
いくらこちら側が攻撃したとしても
相手にブロックされてしまえば
何も出来なくなってしまいます。
その辺も念頭に置き
仮に案件にどうしても
取り組むというのであれば、
リスクが潜んでいることを
承知の上で進めなけれなりません。
昭和や平成の時代には
確かに属性の悪い人でも
お金を借りる事が出来る
特殊案件が存在したようですが、
昨今は案件を無闇に紹介すると
拡散されてしまい
それが引き金になり
トラブルに発展するという
デメリットもある為
存在しないという認識でいた方が良いでしょう。