信用情報ブラックでもクレジットカードを作れる案件」
という情報を目にする機会が増えています。
過去の延滞や債務整理、自己破産などで信用情報に傷がある場合、
通常のクレジットカード審査は極めて厳しくなります。
そのため、こうした情報は一見すると魅力的に思えるかもしれません。
しかし、実際には多くのリスクや詐欺的な手口が潜んでおり、
安易に手を出すと金銭的・法的なトラブルに
巻き込まれる可能性が非常に高い為注意が必要です。
SNSでの案件募集とその手口
Twitter(X)、Instagram、TikTok、LINEオープンチャットなど、
匿名性の高いプラットフォームで
「ブラックでもOK」「確実に審査通過」といった
売り文句が使われています。
さらに、クレジットカードの写真や「お客様の声」とされる
スクリーンショットを掲載して信憑性を装うパターンもあります。
しかし、それらの証拠は画像編集や
他人の情報を流用した偽物である場合がほとんどです。
中には「特別な審査ルートを持っている」「金融機関にコネがある」
などと説明する業者もいますが、
信用情報は個人情報保護法や金融機関の内部規定で厳格に管理されており、
外部から特別扱いできるルートは存在しません。
着手金詐欺が横行
最も多く報告されている被害が「着手金詐欺」です。
案件に申し込むと「手続き費用」「保証金」「本人確認料」などの
名目で数万円〜十数万円の入金を要求されます。
入金後は連絡が途絶える、
または「審査に時間がかかっている」と
言い訳を続けて引き延ばし、
最終的に連絡が取れなくなります。
こうした詐欺は、振り込んだ金額が少額であっても
被害届の受理や回収が困難なことを知っているため、
短期間で複数の被害者から少額ずつ
騙し取る手口を取る傾向があります。
実際に作れた事例は極めて少ない
ネット上では「作れた」という書き込みが存在しますが、
そのほとんどは詐欺業者による自作自演、
または特例的なデビットカードやプリペイドカードを
「クレジットカード」と偽ったケースです。
私が業界関係者にヒアリングを行った限り、
信用情報がブラック状態で通常のクレジットカードを
発行できたという事例は確認できませんでした。
信用情報はCICやJICC、全国銀行個人信用情報センターなどの機関に登録され、
加盟する全ての金融機関が参照可能です。
情報が消えるまでは、ほぼ全てのカード会社で審査落ちとなります。
審査落ちすり替えと二重請求
詐欺業者の常套手段の一つが
「今回は審査に落ちたが、別のルートなら通る」
という話にすり替える方法です。
こうして新たな「着手金」や「保証金」を請求し、
二重三重に金銭を搾取します。
このパターンでは「前回の費用は返金される」と
口約束をしますが、実際には返金されません。
どんどん支払う額が増えてしまい
資金調達するどころか
無駄な負債を抱えてしまう事になります。
報酬支払いを装った現金化の危険
仮にブラックな状態でカードを作れたとしても、
多くの場合はショッピング枠を使った現金化など、
違法性のある方法を指示されるケースがあります。
現金化はカード会社の規約に反し、
発覚すると即利用停止・強制解約となるほか、
詐欺罪や貸金業法違反で刑事事件になるリスクもあります。
さらに、現金化によって一時的に得た資金は高額な手数料を差し引かれるため、
最終的に損をする可能性が高いです。
信用情報回復が唯一の安全策
信用情報がブラックの状態で安全に
クレジットカードを作る方法はありません。
過去の延滞や債務整理の情報は通常5〜10年間登録され、
その期間が経過して初めて削除されます。
この期間はデビットカードやプリペイド型カードで代替し、
クレジットカードは信用情報が回復してから
正規の金融機関で申し込むのが唯一の安全な道です。
実際の被害例
国民生活センターや警察への相談事例によれば、
「SNSで知り合った相手からクレジットカード作成を持ちかけられ、
保証金10万円を振り込んだが連絡が途絶えた」というケースや、
「カードは作れなかったが、別の案件を紹介され、
さらに15万円支払った」という二重被害も報告されています。
いずれも返金はほぼ不可能で、被害者は泣き寝入りせざるを得ない状況でした。
基本的に返金事例は少なく
返金事例に関しても紹介者のブローカーの方が
他人から紹介された案件を紹介しただけなので
紹介責任を感じて返金に応じたというケースはありますが、
非常にまれなケースであり基本は応じて貰えないと
考えた方が無難でしょう。
まとめと警告
「信用情報ブラックでも作れるクレジットカード案件」は、
ほぼ例外なく詐欺か、法的リスクの高いグレー案件です。
匿名のSNSアカウントや個人間取引は危険度が高く、
安易な連絡や送金は避けるべきです。
少額だから大丈夫という油断が被害を拡大させます。
クレジットカードを安全に作成するためには、
信用情報の回復を待つこと、そして正規の
金融機関やカード会社を通して申し込むことが不可欠です。