初心者がやりがちな
投資信託の選び方NG集

30-40代サラリーマンが知っておくべき
7つの典型的な失敗パターンと対処法

「投資信託を始めたいけど、どれを選べばいいか分からない…」
「とりあえず銀行で勧められた商品を買ってしまった…」

投資信託は初心者でも始めやすい投資商品ですが、
選び方を間違えると大きな損失につながります。

この記事では、2024年に新NISAで投資を始めた現役経営者が、
初心者が陥りやすい7つのNG行動と、その回避方法を徹底解説します。

📊 この記事の信頼性

運営者「早乙女流夜」
2024年に新NISA制度を機に投資信託を開始。
インデックス投資を中心に長期積立を実践中。
初心者が陥りやすい失敗を自ら経験し、試行錯誤の末に確立した
「失敗しない投信選び」のノウハウを公開します。

NG1:銀行や証券会社の窓口で勧められた商品を鵜呑みにする

⚠️ なぜNG?

銀行や証券会社の窓口で勧められる投資信託は、
販売手数料が高く、信託報酬も割高な商品が多いです。
なぜなら、金融機関は「販売手数料が高い商品」を優先的に勧める傾向があるからです。

📌 具体例

  • 購入時手数料:3.3%(ネット証券なら0円が多い)
  • 信託報酬:年率1.5〜2.0%(インデックスファンドなら0.1%台)
  • 毎月分配型ファンド:元本を削って分配金を出す商品も多い

✅ 正しい対処法

ネット証券(楽天証券・SBI証券など)で、購入手数料0円のノーロード投信を選ぶ。
窓口で勧められた商品は、必ず自分でネット検索して手数料を比較しましょう。

NG2:信託報酬(手数料)を確認せずに選ぶ

⚠️ なぜNG?

信託報酬は「毎年かかる隠れコスト」
年率1%の差でも、20年後には数十万円〜数百万円の差になります。

📊 シミュレーション例

信託報酬20年後の資産
年率0.1%約822万円
年率1.0%約740万円
年率2.0%約665万円

※毎月3万円を20年間積立、年利5%で運用した場合

✅ 正しい対処法

信託報酬は年率0.2%以下を目安に選ぶ。
インデックスファンド(eMAXIS Slim、楽天VT、SBI・Vシリーズなど)は
信託報酬が0.1%台と格安です。

NG3:過去のリターンだけを見て選ぶ

⚠️ なぜNG?

「過去1年のリターンが+30%!」という商品に飛びつくのは危険です。
過去の実績は未来を保証しません。
むしろ、短期で大きく上がった商品はその後急落するリスクも高いです。

📌 典型的な失敗例

  • テーマ型ファンド(AI、メタバース、半導体など):流行に乗って急騰→急落
  • 新興国株式ファンド:短期で大きく上昇→長期では低迷
  • アクティブファンド:過去の成績が良くても、翌年は低迷することが多い

✅ 正しい対処法

過去のリターンより「長期・分散・低コスト」を重視する。
全世界株式や先進国株式のインデックスファンドなら、
長期で安定したリターンが期待できます。

NG4:複雑な商品(テーマ型・毎月分配型)に手を出す

⚠️ なぜNG?

初心者には理解しにくい複雑な商品ほど、手数料が高く、リスクも高い傾向があります。

❌ 避けるべき商品

📉 毎月分配型ファンド

毎月配当がもらえて魅力的に見えますが、元本を削って分配金を出しているケースが多い。
複利効果が得られず、長期では資産が増えにくい

📉 テーマ型ファンド

AI、メタバース、ESG、ロボットなど、特定のテーマに偏った商品
流行が去ると一気に下落するリスクあり。

📉 通貨選択型ファンド

為替リスクが複雑に絡み、初心者には理解が難しい
手数料も高め。

✅ 正しい対処法

シンプルなインデックスファンド(全世界株式・先進国株式・S&P500)を選ぶ。
複雑な商品は、投資に慣れてから検討しても遅くありません。

NG5:分散しすぎて管理できなくなる

⚠️ なぜNG?

「分散投資が大事」と聞いて、10本も20本も投資信託を買ってしまう初心者がいます。
しかし、分散しすぎると管理が煩雑になり、
どれが利益を出しているのか把握できなくなります。

📌 よくある失敗

  • 日本株式、先進国株式、新興国株式、債券、REIT…と細かく分けすぎる
  • 結果的に全世界株式インデックス1本と変わらない配分になっている
  • リバランス(配分調整)が面倒で放置してしまう

✅ 正しい対処法

投資信託は3〜5本程度に絞る。
初心者なら、全世界株式インデックス1本だけでも十分です。

おすすめの組み合わせ例:
・全世界株式インデックス:70%
・先進国債券インデックス:20%
・国内REIT:10%

NG6:短期的な値動きに一喜一憂して売買を繰り返す

⚠️ なぜNG?

投資信託は長期保有が前提の商品です。
短期的に下がったからといって売却すると、損失が確定してしまいます。
また、売買を繰り返すと手数料や税金がかさみ、利益が減ります。

📉 典型的な失敗パターン

  1. 投資信託を購入 → 1週間後に5%下落
  2. 「これ以上損したくない」と慌てて売却
  3. その後、市場が回復して元の価格に戻る
  4. 結果:売却しなければ損失はなかったのに、損失が確定

✅ 正しい対処法

「一度買ったら、最低5年は保有する」と決める。
短期の値動きは無視して、毎月コツコツ積み立てを続けることが成功の鍵です。
下落時も「安く買えるチャンス」と捉えましょう。

NG7:NISA口座を活用せずに課税口座で始める

⚠️ なぜNG?

NISA口座を使わずに課税口座で投資すると、利益に約20%の税金がかかります。
NISA口座なら利益が非課税になるので、同じ投資でも手元に残る金額が全く違います。

💰 税金の差(シミュレーション)

口座種別投資額20年後の評価額税金手取り
NISA口座720万円1,233万円0円1,233万円
課税口座720万円1,233万円約103万円1,130万円

※毎月3万円を20年間積立、年利5%で運用した場合

✅ 正しい対処法

必ずNISA口座で投資を始める。
新NISA制度(2024年〜)なら、年間360万円まで非課税で投資できます。
まだNISA口座を開設していない方は、今すぐ証券会社で手続きを!

まとめ:失敗しない投資信託の選び方3原則

✅ 3つの成功原則

1️⃣ 低コストを最優先

信託報酬は年率0.2%以下を目安に。
インデックスファンド(eMAXIS Slim、楽天VT、SBI・Vシリーズ)がおすすめ。

2️⃣ シンプルな商品を選ぶ

全世界株式・先進国株式・S&P500など、広く分散された
インデックスファンドを選ぶ。
複雑なテーマ型・毎月分配型は避ける。

3️⃣ 長期保有+積立が基本

短期の値動きに惑わされず、毎月コツコツ積み立て
最低5年〜10年は保有するつもりで始める。

💡 私の実践例

私は2024年に新NISAで投資信託を開始しました。
選んだのはeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)を中心に、
信託報酬0.1%台のインデックスファンドのみ。
毎月自動積立で、値動きを気にせずコツコツ続けています。
この記事で紹介したNG行動を避けることで、安心して長期投資を続けられています。

🚀 今日から失敗しない投資を始めましょう

この記事で紹介した7つのNG行動を避ければ、
初心者でも安心して投資信託を始められます。

さらに詳しく学びたい方は、以下の関連記事もご覧ください。