Network Business Trouble

ネットワークビジネスの闇
「参加メンバー横取り」の実態

ビジネス仲間の紹介で始めた私が実際に経験したトラブルを公開

📋 この記事で分かること
経営者や個人事業主として活動していると、
特に誘われやすいのがネットワークビジネスです。
見知らぬ人から紹介された場合は冷静な判断ができるものの、
ビジネス仲間に紹介されると、何となく唆された状態でスタートしてしまいがちです。
自身もネットワークビジネスの経験がありますが、
きっかけは当時仲が良かったビジネス仲間の紹介でした。
全てのネットワークビジネスが粗悪・悪質と言い切るのは乱暴ですが、
実態としてはほとんどの案件がトラブルに発展するケースが非常に多いです。
本記事では、ネットワークビジネスで起きるトラブルの中でも、
実際に私が参加していた中で起きた「参加メンバーの横取り」について、
実体験をもとに紹介します。

経営者・個人事業主が狙われやすい理由

ネットワークビジネスの勧誘は、会社員よりも経営者や
個人事業主に向けられることが多い印象です。

その理由は明確で、経営者はビジネスへの関心が高く、
人脈が広く、自分で判断して行動する力を持っているからです。
勧誘する側からすれば、最も「動いてくれそうな層」なのです。

しかも厄介なのは、見知らぬ人からの勧誘であれば警戒できるのに、
ビジネス仲間や信頼している知人から紹介されると、
途端に判断が甘くなることです。

💡 私がスタートした経緯

私の場合も、当時ビジネスで頻繁に情報交換をしていた仲間から
「面白い話がある」と持ちかけられたのがきっかけでした。
相手は信頼できる人物でしたし、「一緒にやろう」と言われると
断りにくい空気がありました。
冷静に考えれば確認すべきことは山ほどあったのですが、
信頼関係が前提にあると、ビジネスモデルの精査がおろそかになるのが実態です。

異業種交流会、経営者の勉強会、SNS上のビジネスコミュニティ。
こうした場は本来、事業を発展させるための人脈づくりの場ですが、
同時にネットワークビジネスの勧誘の温床にもなっています。

相手が「経営者仲間」という立場であれば余計に断りにくく、
「まず話だけ聞いてみよう」と一歩踏み出した結果、気がつけば参加していた――
という流れは珍しくありません。

「参加メンバーの横取り」とは何か

ネットワークビジネスでは、自分が勧誘した人を
「自分の組織」に登録することで報酬が発生します。

つまり、「紹介者」として登録されなければ、
どれだけ労力をかけても報酬はゼロ
という仕組みです。

「参加メンバーの横取り」とは、自分が声をかけて興味を持ってもらった人が、
クロージング(契約確定)の段階で上位メンバーや
他の参加者の組織に登録されてしまう
トラブルのことです。

横取りが発生する典型的な流れ

Step 1. 自分(初心者)が友人や知人に声をかける
Step 2. 相手が興味を示し「詳しく聞きたい」と言う
Step 3. クロージングに自信がないため、上位メンバーに同席を依頼
Step 4. 上位メンバーが巧みに契約をまとめる
Step 5. 契約した人は上位メンバーの組織に登録され、自分の報酬はゼロ

一番大変な「声をかける」「関係を築く」「興味を持たせる」という
泥臭い作業を全て自分がやり、美味しいところだけ持っていかれる。
これが横取りの本質です。

私が参加していた組織で実際に起きた横取り

ここからは、私が実際に参加していたネットワークビジネスの組織内で、
同じメンバーの身に起きた横取りの事例を紹介します。

🚨 実際に見た横取り:同じ組織のメンバーAさんのケース

当時、私と同じ時期に参加したメンバーのAさんは、
以前から親しくしていた知人に声をかけていました。
何度か話をする中で知人も興味を持ってくれたようですが、
Aさんは営業経験がなく、クロージング(最終的に契約を決める段階)に自信がありませんでした。

そこでAさんは、上位メンバーのBさんに「一緒に説明してほしい」と同席を依頼しました。
Bさんは経験豊富で、知人の質問にもテキパキと答え、最終的にその知人は契約を決めました。

ところが、蓋を開けてみると知人はBさんの組織に登録されていました。
Aさんが声をかけ、関係を築き、何度も説明した相手であるにもかかわらず、
Aさんには報酬が一切入らない。

Bさんに確認しても「ルール上は問題ない」の一点張り。
Aさんは完全に泣き寝入りするしかありませんでした。

私はこの一部始終を同じ組織のメンバーとして間近で見ていました。
Aさんの落胆ぶりは相当なもので、その後まもなく
ネットワークビジネス自体を辞めてしまいました。

そして組織内で話を聞くと、同じような横取りを経験しているメンバーは
他にも複数いた
のが実態です。

なぜ横取りが起きるのか:本質は「個人の悪意」

横取りの原因を「仕組みの問題」で片付けてしまう人もいますが、
私が間近で見てきた実態はもっと単純です。

横取りの本質は、上位メンバーの「意図的な搾取」です。
構造的な問題も多少はありますが、主因は明らかに個人の悪意にあります。

上位メンバーは「分かっていて」やっている

上位メンバーは経験豊富です。初心者が苦労して声をかけた見込み客を、
自分の組織に登録すれば自分の報酬になることを完全に理解した上で横取りしています。

「チームのため」「成約率を上げるため」という美名を使いますが、
本音は自分の組織を労力ゼロで拡大したいだけです。

初心者が泥臭い声かけをやってくれて、美味しいところだけ持っていける。
これを「悪意」と呼ばずに何と呼ぶのか。

「助けてあげる」という顔で近づいてくる

横取りをする側は、最初から悪人の顔をしているわけではありません。
むしろ「クロージングが苦手なら私が手伝うよ」「一緒にやろう」
と親切な顔で近づいてきます。

初心者からすれば頼もしい先輩に見えますが、
その親切の裏には自分の組織に登録するという明確な意図があります。

「ルール上は問題ない」で逃げる

横取りが発覚した後も、上位メンバーは「ルール上は問題ない」
「最終的に契約を決めたのは自分だ」と主張します。

組織のルールが曖昧なことを逆手に取り、自分の行為を正当化するのです。
道義的にはどう考えても不誠実ですが、組織側も上位メンバーの味方をすることがほとんどで、
初心者は泣き寝入りするしかありません。

仕組みの問題もあるが、それは「言い訳」に使われる

紹介者の定義が曖昧であること、クロージングと声かけが分離しやすいこと――
こうした仕組み上の問題は確かにあります。

しかし、これらは横取りの「原因」ではなく「口実」です。
誠実な上位メンバーであれば、初心者が声をかけた人は初心者の組織に登録するでしょう。
横取りが起きるのは、仕組みの隙を突いて私腹を肥やす個人がいるからです。

横取りされた結果、残るもの

横取りの被害は、報酬がゼロになるだけでは終わりません。

  • 報酬ゼロ
    声をかけた労力、関係構築に使った時間、説明に費やした時間の全てが無駄になる
  • 友人関係の悪化
    勧誘した友人や知人からは「利用された」と思われ、関係が壊れる。
    他の友人にも噂が広まり、孤立する可能性がある
  • 組織への不信感
    「ルール上は問題ない」と言われて泣き寝入りするしかなく、
    ビジネスそのものへの不信感が募る
  • 精神的なダメージ
    「信頼していた仲間に裏切られた」という感覚が残り、
    新しいビジネスチャンスにも消極的になってしまう

結局のところ、報酬もゼロ、友人関係も損なわれ、
時間だけが失われる
という結末が待っています。

私自身もこの経験を通じて、ネットワークビジネスという
仕組み自体に大きな疑問を持つようになりました。

ネットワークビジネスへの参加を検討している方へ

繰り返しになりますが、全てのネットワークビジネスが
悪質だと断言するつもりはありません。
しかし、実態として大半の案件でトラブルが発生していることは紛れもない事実です。

✅ 参加前に最低限確認すべきこと

  • 「紹介者」の定義を確認する
    誰が紹介者として登録されるのか、クロージングを他人に
    依頼した場合のルールを明確にする
  • 報酬の配分方法を具体的に把握する
    「頑張れば稼げる」ではなく、どのような条件で、
    いくら入るのかを数字で確認する
  • 契約書を隅々まで読む
    特にトラブル時の対応、クーリング・オフ(20日間)の条件を確認する
  • 1週間は即決しない
    「今日中に決めてほしい」と言われたら、それ自体が危険サイン

⚠️ 特にビジネス仲間からの勧誘に注意

見知らぬ人からの勧誘であれば冷静に判断できても、
信頼しているビジネス仲間から「一緒にやろう」と言われると話は別です。
信頼関係があるからこそ、ビジネスモデルの精査を怠りやすい。
「この人が言うなら大丈夫だろう」という心理が、最も危険な判断ミスに繋がります。
誰からの紹介であっても、ビジネスの中身は必ず自分の目で確認してください。

トラブルに遭った場合の相談先

もし既にネットワークビジネスでトラブルに巻き込まれている場合は、
一人で抱え込まず、以下の窓口に相談してください。

  • 消費者ホットライン(188)
    最寄りの消費生活センターを案内してもらえます。
    ネットワークビジネスに関する相談実績も豊富です
  • 国民生活センター
    ウェブサイトで相談事例やアドバイスが公開されており、
    事前の情報収集にも役立ちます
  • 弁護士
    契約トラブルの場合は弁護士への相談を推奨します。
    日本弁護士連合会の相談窓口も利用可能です
  • 警察相談専用電話(#9110)
    詐欺の疑いがある場合は、最寄りの警察署またはこちらへ

まとめ

  • 経営者・個人事業主はビジネス仲間経由で誘われやすい
  • 信頼関係があるからこそ判断が甘くなる危険がある
  • 横取りの本質は仕組みの問題ではなく上位メンバーの意図的な搾取
  • 「助けてあげる」という顔で近づき、成果だけ持っていく
  • 報酬ゼロ・友人関係の破綻・時間の浪費が同時に襲ってくる
  • 全てが悪質とは言わないが、トラブルの発生率は極めて高い

ネットワークビジネスへの参加を検討しているなら、
誰からの紹介であっても、必ず自分の目でビジネスの中身を精査してください。
「この人が言うなら大丈夫」――その思い込みが、最も高くつく代償になり得ます。

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⚠️ 免責事項

本記事は筆者の実体験に基づく一般的な情報提供であり、
特定の企業・団体・個人を名指しで批判・推奨するものではありません。
ネットワークビジネス自体は違法ではありませんが、多くのトラブル事例が報告されています。
参加を検討する際は必ずリスクを理解し、慎重に判断してください。
トラブルに遭った場合は消費生活センター(188)や弁護士にご相談ください。

早乙女流夜

sophisticatedinvestors.tokyo