⚠️ 60万円の教訓 ⚠️
オーナー商法の罠と
ギリギリで逃れた実体験
SoftEX社・Kプロジェクト | 2016年の記録
「あなたはオーナーになるだけ」「何もしなくても毎月配当が受け取れる」——
こうした甘い言葉で誘われるオーナー商法は、
投資詐欺の典型的な手口の一つです。
本記事では、2016年に筆者が実際に60万円を投資し、
専門家のアドバイスでギリギリのタイミングで
資金を回収できた実体験を包み隠さず公開します。
SoftEX社のジアミスト案件、Kプロジェクトのウォーターサーバー案件——
あと1ヶ月判断が遅れていたら、全額失っていたリアルな記録です。
オーナー商法とは何か
オーナー商法とは、特定のビジネスや設備を「購入」または「契約」することで、
その設備から発生する利益を配当として受け取れるとする投資スキームです。
典型的な勧誘文句
- 「あなたはオーナーになるだけ」
- 「手出し不要で毎月配当が受け取れる」
- 「何もしなくても稼げる」
- 「事業への参画だから投資より安全」
オーナーは基本的に事業運営に関与することなく、
「所有」しているだけという立場を取ります。
労力も知識も不要、初期費用さえ支払えば
「何もしなくても毎月配当」が謳われるのです。
過去の代表的な事例
オーナー商法の対象は様々です。過去には以下のような商材が使われてきました。
- 自動販売機オーナー
- 仮想通貨マイニング機器オーナー
- 仮想通貨ATMオーナー
- ウォーターサーバーオーナー
- 除菌・衛生機器オーナー(ジアミスト等)
- 太陽光発電オーナー
- 民泊施設オーナー
しかし、こうしたスキームの多くは後にトラブルが多発しており、
過去には消費者庁や金融庁が注意喚起を行ったケースも少なくありません。
⚠️ 筆者の体験
私自身、2016年頃に2社のオーナー案件を紹介され、
そのうち1社(SoftEX社のジアミスト案件)に実際に60万円を出資しました。
幸い、専門家のアドバイスにより早い段階で案件の危険性を認識し、
投資資金を全額回収することができましたが、
あと1ヶ月判断が遅れていれば資金回収は困難だったことが後に判明しました。
本当にギリギリのタイミングだったのです。
「何もしなくても稼げる」ことの魅力と危険性
忙しい現代人にとって、「放置しているだけで毎月○万円が入る」という話は
非常に魅力的に聞こえます。
特に以下のような状況にある人にとっては、夢のような話に映るでしょう。
- 副業禁止の会社に勤めている
- 子育て中でまとまった時間が取れない
- 本業が忙しく副業に時間を割けない
- 投資知識がないが資産を増やしたい
当時の私の心理状態
実際に私も、サラリーマン時代には休日返上で単発アルバイトを行い、
フルで活動してもなかなかお金が貯まらない状況でした。
少しでも多くお金を集めて配当金を得たい——
そうした心理が強く働いていた時期に、
「何もしなくても毎月配当が入る」という話を聞けば、
冷静な判断が鈍るのも無理はありませんでした。
しかし、今冷静に振り返れば、何の労力もスキルも提供していないのに
お金がもらえる構図には明らかに違和感があるはずです。
🚨 詐欺の鉄則
「楽して稼げる話」は、詐欺や違法スキームの常套句です。
世の中に、リスクゼロで確実に儲かる投資は存在しません。
もしそんな話が本当にあれば、わざわざ他人に教える必要はないのです。
「事業投資だから安心」と思わせる巧妙な手口
オーナー商法では、以下のような説明で投資家を安心させようとします。
- 「これは投資ではなく、事業への参画です」
- 「実際のビジネスに出資しているんです」
- 「株やFXと違って実物資産があるので安全です」
例えば、これまでの実例では以下のような「具体的な事業内容」が語られてきました。
- 海外で展開するAI関連事業
- 次世代のエネルギービジネス
- 仮想通貨ATMの設置運用事業
- 除菌・衛生機器のレンタル事業
- ウォーターサーバーの設置事業
これにより、一般的な「投資」よりも安心で安全だと
感じてしまう人が多いのです。
あたかも具体的な事業内容があるように見せかけることで、
詐欺への警戒心を解くのが狙いです。
「株やFXよりリスクが少ない」というワナ
オーナー商法の勧誘では、お金を増やすための投資の重要性を説きながら、
同時にこう主張します。
「株やFXは相場が変動して素人には難しいが、
うちは事業投資なのでリスクが少ない」
しかし、よく調べると、一度お金を出してしまうと
取り戻す手段がないケースがほとんどです。
株やFXなら損切りで撤退できますが、
オーナー商法では契約後の解約や返金が極めて困難です。
💡 重要な視点
「リスクが見えにくい」≠「リスクがない」
むしろ、リスクが見えにくい投資ほど、
実際にトラブルが発生した時のダメージは大きくなります。
透明性の低い投資案件こそ、最も警戒すべきなのです。
配当の原資はどこから?ポンジスキームの可能性
オーナー商法で実際に配当が支払われている場合、
その原資はどこから来ているのでしょうか?
一部の案件では、新たな参加者から集めたお金を
既存の投資家に「配当」として支払うポンジスキームが用いられています。
ポンジスキームの仕組み
- 初期投資家が参加し、お金を預ける
- 新規参加者から集めたお金を、初期投資家への「配当」として支払う
- 配当が出ているのを見て、さらに参加者が増える
- 新規参加者が減少し、配当の支払いが困難になる
- システムが崩壊し、大多数の投資家が資金を失う
このスキームは、参加者が増え続ける限りは破綻しませんが、
限界を超えると急速に崩壊します。
⚠️ 長く続いている案件ほど危険
「この案件は3年も続いているから安全」と思うのは大きな間違いです。
長く続いている案件こそ、新たなターゲットを探すために必死になっており、
崩壊が近づいている可能性が高いのです。
ポンジスキームの最後に参加した人々が、最も大きな被害を受けます。
実体験:2つの案件に遭遇した2016年
ここからは、私が実際に紹介された、もしくは参加した
2つのオーナー商法案件について詳しく解説します。
案件①:Kプロジェクト(ウォーターサーバーオーナー)
Kプロジェクトは、SNSを中心に
「日本円で買える海外ファンド」などとして勧誘されていた案件です。
私が紹介された内容は、ウォーターサーバーのオーナー案件でした。
Kプロジェクトの案件内容
- 最低投資額:50万円から
- 支払い方法:クレジットカードまたは信販会社のローン可
- 配当:毎月4%
- 振込日:毎月20日前後
- ローン引き落とし:27日(実質手出しゼロを謳う)
「手持ち資金がなくてもクレジットカードやローンで参加できる」
「配当が先に入るのでローン返済は実質ゼロ」
という説明で、資金がない人でも参加しやすい仕組みでした。
案件②:SoftEX社(ジアミストオーナー)— 私が実際に参加した案件
※SoftEX社が販売を手掛けていたジアミスト
SoftEX社の案件は、仮想通貨関連の事業に出資すれば
自動で配当が出るとして勧誘されました。
後に複数の訴訟が発生し、事業実態が不透明であることが判明しています。
私が参加したのは、ジアミスト(除菌・衛生機器)のオーナー案件です。
SoftEX社(ジアミスト)の案件内容
- 推奨投資額:100万円(私は60万円でスタート)
- 支払い方法:クレジットカードまたは消費者金融
- 配当:毎月4%
- 振込日:毎月25日前後
- ローン返済:仕組み不明(恐らく27日前後)
どちらの案件も、2016年の同じ時期にスタートしており、
案件内容(月利4%、ローン可、振込日の設定など)が酷似していました。
実質的な代表者はそれぞれ別人でしたが、
情報交換し合っていた仲間か、
どちらかが内容を模倣した可能性が考えられます。
🚨 共通する危険な特徴
- 事業の実態が不透明
- 異常に高い利回り(月利4% = 年利48%)
- インフルエンサーや知人からの勧誘
- 借金をさせてでも参加させようとする姿勢
- 「実質手出しゼロ」という甘い言葉
専門家のアドバイスで難を逃れた経緯
ジアミスト案件には、私は実際に60万円を投資しました。
2016年1月からスタートし、半年程は何事もなく順調に毎月配当が振り込まれていました。
しかし転機が訪れます。
別件のトラブルが命を救った
オーナー案件とは全く関係ない別の案件でトラブルに巻き込まれてしまい、
詐欺関連のトラブル解消に詳しい専門家に無料相談をする機会がありました。
その際、念のためSoftEX社のジアミスト案件についても相談したところ、
「この案件はトラブル事例が増えてきており、
そろそろ配当が止まる可能性が高い。
早めにお金を回収できるのであれば、今すぐ回収した方が良い」
というアドバイスを受けました。
ギリギリのタイミングでの回収
このアドバイスを受けて、私は2016年8月頃に運営側へ
資金の返還を求めました。
幸い、その時点ではまだ運営が機能しており、
10月頃には全額を取り戻すことができました。
その後、情報収集を続けていたところ、2016年11月の段階では
毎月の振込がストップしている人が多く、
大きな問題になっているという情報を聞きました。
✅ 振り返っての教訓
あと1ヶ月判断が遅かったら、私自身もお金を回収できませんでした。
本当に専門家の方には今でも大変感謝しています。
第三者の客観的な視点がいかに重要か、
身をもって学んだ経験でした。
自分一人では「まだ大丈夫」「もう少し配当をもらってから」と
判断を先延ばしにしてしまい、
取り返しのつかないタイミングを逃していたでしょう。
オーナー商法で失敗しないための5つのチェックポイント
オーナー商法に関心がある場合、
あるいは既に話を聞いている場合は、
以下のチェックポイントを必ず確認してください。
必須チェック項目
- 事業内容の透明性
運営元の会社情報、事業内容、収益モデルが明確に説明されているか?
具体的な設置場所や運営実態を確認できるか? - 収益モデルの健全性
配当の原資はどこから来ているのか?
ポンジスキームではないか?
事業として成立する合理的な説明があるか? - 契約内容の確認
返金は可能か?
クーリングオフ制度は適用されるか?
契約書の内容は明確か?
途中解約の条件は? - 口コミや評価の調査
インターネットで会社名や案件名を検索
消費者庁や金融庁の注意喚起リストを確認
実際の参加者の声(良い面だけでなく悪い面も)を調べる - 第三者への相談
家族、友人、専門家など信頼できる人に相談
一人で判断しない
特に「今すぐ決めないと」と急かされる場合は要警戒
⚠️ 特に警戒すべきサイン
事業内容が健全に見えた場合においても、
無理に借入をさせようとしてくる場合は要注意です。
「手持ち資金がなくても大丈夫」
「ローンで参加できます」
「配当で返済できるので実質ゼロ円」
こうした言葉が出たら、即座に参加を見送るべきです。
健全な投資案件であれば、借金をさせてまで参加させようとはしません。
もし参加してしまったら?早期の対応が鍵
既にオーナー商法に参加してしまった場合、
少しでも違和感を覚えたら、すぐに行動を起こすことが重要です。
すぐに取るべき行動
- 契約内容の再確認
クーリングオフ期間内か確認
解約条件を確認
契約書を保管 - 返金交渉
早ければ早いほど返金される可能性が高い
私のように、問題が表面化する前なら全額回収できる場合も - 専門家への相談
消費生活センター(188)に相談
弁護士への相談も検討
詐欺被害の専門家に相談 - 証拠の保全
契約書、振込記録、メールやメッセージのやり取りを保存
勧誘時の説明内容をメモ
関係者の連絡先を控える - 警察への相談
明らかな詐欺の場合は警察に相談
被害届の提出を検討
✅ 早期対応の重要性
私の経験から言えるのは、「おかしい」と思ったら即座に動くことの重要性です。
「もう少し様子を見よう」
「もう少し配当をもらってから」
こうした判断の先延ばしが、取り返しのつかない結果を招きます。
早ければ早いほど、資金回収の可能性は高くなります。
まとめ
「何もしなくてもお金が増える」と謳うオーナー商法は、
実は非常に危険なケースが多く存在します。
私自身、2016年にSoftEX社のジアミスト案件に60万円を投資しましたが、
専門家のアドバイスにより早期に資金を回収できたことで、
大きな被害を免れることができました。
あと1ヶ月判断が遅れていたら、全額を失っていたでしょう。
本当に資産を守りたいなら、まずは仕組みや事業内容をしっかり調べること。
そして、信頼できる第三者に必ず相談することが重要です。
簡単に儲かる話には、必ずリスクや罠があります。
残念ながら、オーナー商法のような悪質な案件は、
今後も形や手法を変えて存在し続けるでしょう。
参加しないのが一番ですが、仮に参加してしまった場合も、
早めに返金を求めることで私のように難を逃れられる可能性があります。
この記事が、一人でも多くの方の資産を守る助けになれば幸いです。
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免責事項:本記事は筆者の個人的な体験に基づくものであり、
特定のビジネスや団体を推奨・批判するものではありません。
投資やビジネスへの参加は自己責任で判断してください。
免責事項:本記事は筆者の個人的な体験に基づくものであり、特定のビジネスや団体を推奨・批判するものではありません。投資やビジネスへの参加は自己責任で判断してください。
免責事項:本記事は筆者の実体験に基づく情報提供を目的としており、
特定の企業や個人を誹謗中傷する意図はありません。
投資判断は自己責任で行ってください。
怪しい投資案件に遭遇した場合は、
必ず専門家や消費生活センターに相談することをお勧めします。
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