🚨 15万円の教訓 🚨
ブラックでも借りられるという
銀行系大口融資の実態

北洋銀行・三菱東京UFJ銀行 | 着手金詐欺の実体験

⚡ この記事について
SNS上で「ブラックでも借りられる大口融資」という投稿が盛んに広まり、
「信用情報に傷があっても審査通過も夢じゃない」
といった甘い言葉が注目を浴びています。
しかし、実際にはこのうち9割以上が着手金詐欺と見られます。
本記事では、筆者自身が北洋銀行や三菱東京UFJ銀行の名前を挙げられ、
実際に着手金15万円を騙し取られた実体験
をもとに、
この手の詐欺の実態と見分け方を詳しく解説します。

SNSでの拡散と被害の実態

ツイッターやインスタグラムなどで、
以下のような投稿を見かけたことはありませんか?

典型的な勧誘文句

  • 「今だけ融資枠残あり」
  • 「ブラックでも審査通過」
  • 「信用情報関係なし!即日融資可能」
  • 「大手銀行の特別枠をご紹介」
  • 「過去の延滞・債務整理歴OK」
  • 「1000万円まで融資可能」

これらの多くは実際には詐欺的な広告であり、
手数料や着手金を請求した後、
融資は一切行われないケースがほとんどです。

無責任な”掲載情報”に引っかかる人が後を絶ちません。
私自身、ブラック融資関連についてブログやTwitterで情報拡散したこともあり、
その中で多くの被害者がいることも確認しています。

🚨 被害が拡大している背景

  • SNSでの情報拡散が容易になった
  • 急な資金需要に困っている人が増えている
  • 正規の金融機関で借りられない人が藁にもすがる思いで飛びつく
  • 有名銀行の名前を使うことで信頼性が高く見える
  • 紹介者が知人や友人のケースもあり、警戒心が薄れる

「着手金詐欺」とは?被害実例の多くで共通する手口

この種の融資話は、以下のような名目で金銭を要求します。

よくある名目

  • 着手金:融資手続きを開始するための費用
  • 手続代行費用:書類作成や銀行との交渉費用
  • 審査料:特別審査を行うための費用
  • 保証金:融資実行前の担保的な意味合い
  • 紹介料:銀行担当者への謝礼

これらの費用を支払った後、実際には一切融資が行われないというのが典型的な手口です。

被害者が”紹介者”に問い合わせても連絡が途絶えるため、
着手金は戻ってこないことがほとんどです。

また、連絡が取れる場合においても、
「大元の方と連絡が取れない」「銀行側の審査で落ちた」「枠が埋まってしまった」など、
何かしら言い訳をされてしまい、うやむやにされるケースが非常に多いです。

着手金詐欺の典型的な流れ

  1. SNSやメッセージで「ブラックでも融資可能」と接触
  2. 有名銀行の名前を出して信頼性をアピール
  3. 「今だけ枠がある」「急いで」と焦らせる
  4. 着手金や手数料の支払いを要求(数万円〜数十万円)
  5. 支払い後、「審査中」「書類準備中」などと引き延ばす
  6. 最終的に連絡が途絶えるか、言い訳をして融資実行されず
  7. 着手金は返金されない

実体験:北洋銀行・三菱東京UFJ銀行の案件で被害

私自身、過去に実際に「ブラックでも可能な銀行融資案件」を直接紹介されたことがあります。

私が紹介されたのは、北洋銀行と三菱東京UFJ銀行の案件です。

案件①:北洋銀行(実際に被害に遭った案件)

北洋銀行案件の内容

  • 着手金:15万円
  • 融資枠:1000万円
  • 成果報酬:融資額の3割(300万円)
  • 実質手取り:700万円

北洋銀行の案件に関しては、実際に着手金15万円を支払い、
融資をお願いしてみましたが、ものの見事に着手金を騙し取られる形となりました。

案件②:三菱東京UFJ銀行(タイミングが合わず参加できず)

三菱東京UFJ銀行案件の内容

  • 着手金:5万円
  • 融資枠:1000万円
  • 成果報酬:融資額の6割(600万円)
  • 実質手取り:400万円

三菱東京UFJ銀行に関しては、
北洋銀行と比べ着手金が安かったこともあり、
ダメ元でお願いしてみようと思いましたが、
募集期間がちょうど終わったころで、
枠を取ることができないと言われてしまったため、
実態が掴めませんでした。

ただし、恐らく着手金詐欺だったと思います。

また、三菱東京UFJ銀行の案件に関しては、
成果報酬が6割も取られ、手元にほとんどお金が残せないため、
仮に融資が実行される案件だったとしても、
良質融資とはならなかった
でしょう。

なぜ騙されたのか:当時の心理状態

当時は、会社立ち上げ準備に伴い、事業資金でどうしても即金が欲しいという状況でした。
多少条件が悪くても良いという気持ちがあったため、
ダメもとでお願いしましたが、見事に騙されました。

💡 詐欺師が狙う心理

詐欺師は、以下のような心理状態にある人を狙います:

  • 急な資金需要がある
  • 正規の金融機関では借りられない状況
  • 「多少条件が悪くても仕方ない」という諦めの気持ち
  • 「ダメ元で試してみよう」という軽い気持ち
  • 冷静な判断力が低下している状態

案件③:さいたま懸信用銀行(未確認情報)

また、実際に私自身は紹介を受けていませんが、
さいたま懸信用銀行の案件もあると聞いたことがあります。

さいたま懸信用銀行案件の情報

  • 着手金:15万円程度(北洋銀行と同額)
  • 成果報酬:不明
  • 融資実績:不明

成果報酬に関する情報は不明であり、
融資実績に関する情報もありませんが、
こちらも基本的に着手金詐欺の可能性が高いでしょう。

⚠️ 共通する詐欺の特徴

これら3つの案件に共通するのは:

  • 有名銀行の名前を使っている
  • 着手金が必要(5万円〜15万円)
  • 高額な成果報酬(3割〜6割)
  • 「ブラックでもOK」を強調
  • 紹介者はブローカー
  • 実際の融資実績が不明瞭

着手金は取り戻せないケースがほとんど

着手金詐欺に遭った場合、損害回復は極めて困難です。

一般に、被害者が「返してほしい」と訴えても、
紹介者やブローカー側が音信不通になるケースが多数です。

警察に相談しても難しい

警察に被害届を出そうとしても、
金額が低すぎることもあるので、
よほど他の被害者からの相談を受けていない限り、
まともに取り合ってくれないでしょう。

弁護士に依頼しても費用倒れ

弁護士を入れるにしても、弁護士費用の方が高くつく可能性が高く、
身元を明かさないブローカーを特定して裁判に持っていくことは
かなり難しいと思います。

🚨 返金が困難な理由

  • 連絡手段の遮断:ブロックされて連絡が取れなくなる
  • 身元不明:本名や住所が分からない
  • 証拠不足:契約書などの書面がない
  • 少額被害:警察が動きにくい金額
  • 費用倒れ:弁護士費用の方が高い
  • 時間の浪費:裁判は長期化する

よって、着手金が返ってくる保証はほとんどないため、
被害に遭わないよう未然防止が非常に重要
です。

紹介者=ブローカーがほとんど

このような融資話を持ちかけてくる人物は、
実際には正規の金融機関とは何の関係もない
ただのブローカーに過ぎません。

金融機関と直接関係を持っているわけでもなく、
彼らもいわゆるお小遣い稼ぎとして案件をふられて動いているに過ぎません。

よって、トラブルがあったとしても本人が責任を取ってくれるわけではありませんし、
仮に何か文句を言って詰めたとしても、
連絡先をブロックしてしまえばそれで終わりになってしまいます。

ブローカーの実態

  • 正体:
    金融機関とは無関係の一般人。知人や友人を装うケースも多い
  • 報酬:
    着手金の一部を紹介料として受け取る(例:15万円のうち3〜5万円)
  • 責任:
    トラブルが起きても責任を取らない。連絡を断てば終わり
  • 手口:
    SNSやメッセージアプリで複数の人に同時に声をかける
  • 動機:
    簡単に数万円稼げるため、罪悪感なく勧誘を続ける

💡 ブローカーの見分け方

  • 銀行員ではなく、「紹介できる」と言う
  • 名刺や会社の情報を提示できない
  • SNSのDMやLINEだけでやり取りする
  • 対面での面談を避ける
  • 急かす言葉が多い(「今だけ」「残り枠わずか」)

銀行側の今の実態:不正融資はできない環境に

昭和から平成の初期にかけては、
バックマージンをもらう目的で、
いわゆる信用情報に傷がある人からの相談において、
銀行員個人の判断にて特別に融資を実施するケースがあったようです。

過去の不正融資が刑事事件に発展

しかし、信用情報に傷がある人への融資に関しては、
結局返済が滞ってしまうケースが多いため、
その後不正融資の実態が発覚してしまい、
刑事事件に発展するケースがあったようです。

現在の銀行の状況

そのような背景があったことと、
今は銀行員同士の仲間意識も低くなっているため、
不正を働けば内部の銀行員からの不正報告が
上がってしまう背景もあります。

昔のようなアグレッシブな不正融資は、
現在できない環境になっている
状況のようです。

✅ 重要な結論

よって、仮にいわゆるブラック融資案件が本当にあったとしても、
SNSのタイムラインで紹介されるはずがない
のです。

本当に銀行員が裏で動いているなら、わざわざ不特定多数に拡散する必要はありません。
SNSで堂々と募集している時点で、詐欺であることがほぼ確定です。

(もっと早くこの実態を知りたかったものです…)

借り入れできない状況なら潔く諦める勇気も必要

信用が傷つき借り入れが難しい”ブラック状態”の場合、
無理に融資を受けようとするのではなく、
まずは生活再建や収入の安定を優先すべきです。

借り入れは根本的な解決にならない

借り入れを行うことで、既存借り入れの返済は一時的にできるようになりますが、
それも時間の問題です。

特にサラリーマンの方は毎月固定収入であり、
現在はボーナスも当てにできない中小企業も多いため、
「どこかでまとめて返せればいい」という
楽観的な考えは辞めた方が良い
でしょう。

正規のルートを検討する

正規の金融サポートや公的相談窓口を検討するのが賢明です。

利用できる公的支援・相談窓口

  • 法テラス(日本司法支援センター)
    借金問題の無料法律相談。債務整理の案内も
  • 消費生活センター(188)
    詐欺被害の相談、契約トラブルのアドバイス
  • 自治体の生活困窮者自立支援制度
    家計相談、就労支援、住居確保給付金など
  • 社会福祉協議会の生活福祉資金貸付制度
    低所得者向けの公的貸付(審査あり)
  • 債務整理専門の弁護士・司法書士
    任意整理、個人再生、自己破産などの検討

💡 借金問題の根本解決

一時的な借り入れで問題を先送りにするのではなく、
以下のような根本的な解決策を検討しましょう:

  • 収入を増やす(副業、転職、スキルアップ)
  • 支出を減らす(家計の見直し、固定費削減)
  • 債務整理を検討する(利息カット、返済計画の見直し)
  • 専門家に相談する(一人で抱え込まない)

まとめ:賢く判断すれば被害は防げる

  • 「ブラックでも借りられる」のフレーズには要注意
    → 9割以上が着手金詐欺の可能性あり
  • 銀行名の悪用は典型的な手口
    → 北洋銀行・三菱東京UFJ・さいたま懸信用銀行など、有名銀行の名前を使う
  • 着手金はまず戻ってこない前提で考えるべき
    → 警察も弁護士も費用対効果が合わず、泣き寝入りになる
  • 紹介者はブローカー豪名乗りの可能性が高い
    → 金融機関とは無関係で、お小遣い稼ぎ目的
  • SNSで堂々と募集している時点で詐欺確定
    → 本当の裏融資なら不特定多数に拡散しない
  • 正規の融資ルートを改めて確認し、無理な融資は諦める判断を
    → 公的支援や債務整理など、根本的な解決策を検討する

急な資金ニーズにはつい飛びつきたくなる気持ちも理解できます。
私自身も、まさにその心理状態で15万円を騙し取られました。
しかし、一度立ち止まって情報の信頼性を見極めることが、
詐欺被害を防ぐ第一歩
です。

この記事が、一人でも多くの方の被害を防ぐことができれば幸いです。

関連記事

融資・金融詐欺系

SNS型詐欺・勧誘手口

投資詐欺・ブローカー系

資金調達・債務関連

免責事項:本記事は筆者の実体験に基づく情報提供を目的としており、
特定の金融機関や個人を誹謗中傷する意図はありません。
記事内で言及されている銀行名は、詐欺師が悪用した名称であり、
当該金融機関とは一切関係ありません。
借金問題でお困りの方は、必ず専門家や公的機関に相談することをお勧めします。