Business School LP Verification

🔍 経営スクールのLPに知人が掲載 🔍
「実践者の声」の実態を
本人に直接聞いてみた

会社経営者が知っておくべきLP広告の裏側|知人3名の掲載事例と筆者の体験から

✍️ この記事について
経営者向けのスクールやオンライン講座を検討していると、
LPに並ぶ
「実践者の声」が目に入ります。
「売上が3倍に」「たった3ヶ月で月商100万円達成」——
こうした成功体験談を見ると、つい期待が膨らむものです。
ところがある日、とある経営スクールのLPに知人が
「実践者」として掲載されている
のを偶然発見しました。
驚いて本人に直接話を聞いてみると、
LP上の華やかな内容と実態にはかなりの乖離があることが分かりました。
本記事では、知人3名への取材と筆者自身の体験をもとに、
「実践者の声」の裏側を検証し、
会社経営者がスクールや講座を選ぶ際の注意点を整理します。

⚠️ ご注意

本記事は一般的な事例や体験をもとに「実践者の声」の実態を検証したものであり、
特定のスクールやサービスを断定的に批判するものではありません。

LPの「実践者の声」とは何か

経営スクール、投資講座、Web集客コンサル、コーチング——
こうしたサービスのLP(ランディングページ)には、
ほぼ必ず「受講者の声」「実践者インタビュー」が掲載されています。

「この講座で結果を出した人がいる」という証拠を見せることで、
閲覧者に安心感を与え、申込みにつなげるマーケティング手法です。

これ自体は正当なマーケティングであり、
実際に成果を出した受講者の声を紹介すること自体に問題はありません。

しかし近年、掲載内容が事実と大きく乖離しているケースや、
本人の許可なく掲載されているケース
が問題視されるようになっています。

⚠️ 指摘されている問題

  • 成果の誇張
    実際の数字よりも大幅に盛られた金額や期間が掲載されている
  • 無断での掲載
    本人の許可なく名前や写真が使われている
  • 写真の流用
    フリー素材やSNSから無断転載した写真で架空の「成功者」が作り上げられている
  • 都合の良い切り取り
    ポジティブな部分だけを抜粋し、苦労や失敗は一切触れない

知人3名がLPに掲載されていた

私の知人のうち3名もが、過去に経営スクールや投資スクール、
Web集客系のオンライン講座のLPに「実践者の声」として掲載されていたことがありました。
日頃やり取りしていた方が、別々のLPで3名も出ていたのは
ほぼ同じタイミングだったこともあり
こんな偶然があるものかとビックリしました。

当時は私自身も起業準備にあたって様々な講座を検討していたこともあり、
それぞれに実態を直接聞いてみました。

LP掲載内容 vs 本人に聞いた実態

LPに書かれていた内容本人に聞いた実態
「月商100万円達成!」実際は月20〜30万円程度
「たった3ヶ月で成功!」1年以上コツコツ継続した結果
「初心者でも簡単!」毎日5時間以上の作業が必要だった
「サポートが充実!」質問しても返信が3日後

つまり、「そこまで稼げていない」「短期間で成功したわけではない」
「サポートは手薄だった」
というのが本音でした。
LPの見せ方によって、印象が大きく操作されていたのです。

知人たちの辛口な本音

LPでは「誰でも成果が出せる」というポジティブなコメントが並んでいましたが、
本人たちに直接聞くとかなり辛口の本音が返ってきました。

知人A(30代・飲食店経営)

「LPには『簡単』って書いてあるけど、
実際は毎日夜中まで作業しないと成果は出なかった。
サポートなんてほぼなかったよ。質問しても3日後に返信が来るレベル。
経営者なら自分で調べた方が早い。」

知人B(20代・ECサイト運営)

「『月商50万円達成』って掲載されてたけど、実際は良い月で15万円くらい。
最初の半年は赤字だったし。本当のことを言ったら怒られそうで言えなかった。」

知人C(40代・Web制作会社経営)

「正直、あの講座だけじゃ全然足りない。
自分で本を買って勉強したり、別の勉強会にも参加してようやく結果が出た。
でもLPには『この講座だけでOK』みたいに書かれてる。」

💡 LP掲載と実態の乖離パターン

  • 収入の誇張:最高月商を「平均」のように表現し、瞬間風速的な数字を継続実績に見せる
  • 期間の短縮:準備期間を含めず、成果が出てからの期間だけを強調
  • 努力の省略:「簡単」を強調し、実際の作業量や投じた時間を一切記載しない
  • デメリットの隠蔽:赤字期間、追加費用、挫折経験などは一切触れない

知らないうちに掲載されていたケース

さらに驚いたのは、本人が知らないうちに名前やコメントがLPに掲載されていた
というケースがあったことです。

パターン1:曖昧な承諾

「協力してほしい」と言われた記憶はあるが、詳細は説明されなかった。
どこにどう掲載されるか事前に確認していなかった。

パターン2:内容の大幅改変

感想を提出したが、掲載時に大幅に編集・加筆されており、
自分が書いた内容とはまるで違う文章になっていた。

パターン3:完全な無断使用

SNSの投稿やグループ内での発言が、
許可なくLP用の「実践者の声」として転載されていた。

経営者の立場からすると、知らないうちに自分が「推薦者」にされてしまうことは、
自社の信用問題にも直結する深刻なリスクです。
そのスクールが後にトラブルを起こした場合、
「あの人も推薦していた」と巻き込まれる可能性すらあります。

無関係な写真が使われていた衝撃事例

もっと極端な例として、まったく関係のない不動産会社の営業マンの写真が
「成功者の顔写真」として使われていた
ケースも確認されています。

⚠️ 確認された不正な写真使用

  • 他業種の営業マン写真の流用
    不動産、保険、金融機関のプロフィール写真を無断使用
  • フリー素材のモデル写真
    ストックフォトサイトの画像を「受講者」として掲載
  • SNSからの無断転載
    InstagramやFacebookの写真を本人に無断で使用
  • AI生成画像
    実在しない人物の顔をAIで生成し「実践者」として掲載

こうした不正が横行する背景には、本当に成果を出した受講者が少ない、
あるいは協力してくれる人がいないという事情があります。

「成功者らしい」見栄えの良い写真を外部から調達せざるを得ない状況自体が、
そのスクールの実力を物語っています。

筆者自身の「実践者の声」協力体験

実は筆者自身も、会社員時代に「実践者の声」として協力したことがあります。
2000年代前半のことです。

📖 当時の経緯

新卒1年目の会社でWebでの集客を強化したいということになり、
新人である私がセミナーに送り出されました。
そこで出会った参加者の一人が、SEOに関するオンライン教材を販売したいから
感想を書いてほしいと依頼してきたのです。

教材を無料でもらえるという条件で引き受けましたが、
当時の私はWeb集客についてほぼ何も知らない素人。

「実践した結果」ではなく、
読んだ上でのポジティブな感想をそのままLPに掲載された形でした。

💡 この体験から学んだこと

  • 「実践者の声」は必ずしも「実践した結果」ではない
    読んだ感想や期待だけで掲載されることがある
  • 協力のハードルは意外と低い
    教材を無料で提供する程度の条件で簡単に集められる
  • 自分の名前や顔が使われることの重み
    経営者になった今なら、自社の信用に関わる判断としてもっと慎重に考えたはず

「実践者の声」はこうして作られている

これまでの事例を踏まえ、「実践者の声」が
どのようなプロセスで作られているのかを整理します。

手法1:早期参加者への協力依頼

初期の参加者に感想を依頼し、無料特典や追加サポートを条件に協力を取り付ける。
成果が出ていなくても「期待感」や「読んだ感想」で書かせることが多い。

手法2:都合の良い編集・加工

提出された感想からポジティブな部分だけを抜粋し、
文言を追加・修正して「売れる」コメントに仕上げる。
本人が書いた以上に華やかな内容になるケースも。

手法3:数字の誇張・脚色

「月10万円の売上アップ」を「月商100万円達成」に、
「半年で成果」を「たった1ヶ月で成功」に。
瞬間風速的な数字や一度だけの成果を、継続的な結果のように表現。

手法4:架空の人物の創作

協力者が集まらない場合、フリー素材やAI生成画像を使い、
架空の名前・経歴・成果をつけて「実践者」を作り上げる。

経営者がスクール・講座を選ぶ際のチェックポイント

会社の資金を使って経営スクールやコンサルティングに投資するなら、
LPの「実践者の声」を鵜呑みにせず、以下の点を必ず確認してください。

🔍 複数の情報源で評判を調べる

LPだけでなく、口コミサイト、SNS、掲示板で実際の受講者の声を調べましょう。
Googleで「スクール名+評判」「スクール名+トラブル」で検索。
ネガティブな意見にこそ真実が隠れていることが多いです。

📷 写真や名前をそのまま信じない

掲載されている顔写真をGoogle画像検索にかけてみてください。
他のサイトでも同じ写真が使われていないか、フリー素材でないかを確認できます。
イニシャルのみ・顔写真なしの「声」は信頼度が低いと考えましょう。

⚠️ 過剰に良い話には警戒する

「短期間で大成功」「誰でも簡単」「元本保証」——極端に都合の良い表現はほぼ誇張です。
本当に簡単に成果が出るなら、高額な受講料を取って教える必要はありません。

🏢 運営会社の透明性を確認する

特定商取引法に基づく表記(会社名、住所、電話番号)がきちんと記載されているか。
住所をGoogleマップで調べ、バーチャルオフィスでないか、
実体のある会社かを確認しましょう。

⏰ 即決せず、最低1週間は検討する

「今だけ限定」「残り○名」などの煽りに乗らない。
まともなスクールなら、検討する時間を与えてくれます。
衝動的な申込みを防ぐだけで、後悔の確率は大幅に下がります。

⚠️ 特に警戒すべきフレーズ

LP上で以下のフレーズが目立つ場合は、慎重に判断してください:
「元本保証」「誰でも短期間で成功」「今だけ限定価格」
「作業不要・自動で稼げる」「残り○名限定」「再現性100%」
これらは購買心理を煽るために設計された表現であり、内容の信頼性とは無関係です。

まとめ:「実践者の声」は事実と演出が入り混じっている

経営スクールのLPで知人が「実践者」として掲載されていたことをきっかけに調べてみた結果、
「実践者の声」は事実と演出が入り混じったものであることが明らかになりました。

判明した実態:

  1. 知人3名のLP掲載内容は、実際の成果と大きく乖離していた
  2. 本人の許可なく掲載されたり、内容を大幅に改変されたりするケースがあった
  3. 無関係な写真やAI生成画像で架空の「成功者」が作られることもある
  4. 筆者自身も、実践経験のない状態で「実践者」として協力した過去がある

経営者として自社の成長のためにスクールや講座に
投資すること自体は悪いことではありません。
しかしLPの「実践者の声」だけを判断材料にするのは危険です。
複数の情報源で裏を取り、冷静に比較検討した上で判断してください。

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⚠️ 免責事項

本記事は一般的な事例や体験をもとに「実践者の声」の実態を検証したものであり、
特定のスクール・サービス・個人を断定的に批判するものではありません。
経営判断やサービスの利用は自己責任で行ってください。

記事に関するご質問やご意見は、sophisticatedinvestors.tokyo までお寄せください。

早乙女流夜

sophisticatedinvestors.tokyo