📊 投資信託選び 📊
アクティブファンドって儲かる?
特徴と注意点を徹底解説
インデックスと何が違う?選び方と活用法
「アクティブファンドって本当に儲かるの?」
「インデックスファンドとどっちがいい?」
「選び方や注意点を知りたい」
投資信託には「市場全体に連動するインデックスファンド」と、
「運用者の銘柄選定で市場平均を上回る
リターン(アルファ)を狙うアクティブファンド」
の2種類があります。
本記事では、アクティブファンドは本当に儲かるのか、
どんな人に向いているのか、選び方と注意点を
初心者にもわかりやすく解説します。
📋 この記事の目次
- アクティブファンドとは?基本を理解しよう
- 「儲かるの?」に対する現実的な答え
- アクティブファンドの3つの強み
- アクティブファンドの5つの注意点
- 【比較表】アクティブ vs インデックス
- こんな投資家に向いている
- 具体的な活用法(コア・サテライト戦略)
- 代表的なアクティブファンド比較【2025年版】
- 買う前のチェックリスト【7項目】
- 撤退・入れ替えの判断基準
- よくある質問(FAQ)
- まとめ:「期待値の設計」と「役割の明確化」
1. アクティブファンドとは?基本を理解しよう
まずは「アクティブファンド」の基本を理解しましょう。
💡 アクティブファンドとは?
アクティブファンドは、運用会社のファンドマネージャーが
独自の調査と判断で銘柄を選び、指数(ベンチマーク)を
上回る成果を目指す投資信託です。
企業業績、バリュエーション、テーマ性(AI・再エネ等)、
需給やモメンタムなど、多角的な分析で超過収益(アルファ)の獲得を狙います。
つまり、「プロの目利きで市場平均を超えるリターンを目指す」
のがアクティブファンドです。
📌 アクティブファンド vs インデックスファンド(簡単比較)
| 項目 | アクティブファンド | インデックスファンド |
|---|---|---|
| 運用目標 | 市場平均を上回る | 市場平均に連動 |
| 銘柄選定 | プロが厳選 | 指数の構成銘柄をそのまま |
| コスト | 高め(1.0〜2.0%) | 低い(0.05〜0.2%) |
📌 アクティブファンドの分析視点
ファンドマネージャーは以下のような多角的な分析で銘柄を選定します。
- ファンダメンタル分析:企業業績、財務状況、成長性
- バリュエーション分析:PER、PBR、配当利回りなど
- テーマ分析:AI、再生エネルギー、DXなどの成長テーマ
- 需給・モメンタム分析:株価トレンド、出来高、資金フロー
- ESG分析:環境・社会・ガバナンスの観点
2. 「儲かるの?」に対する現実的な答え
「アクティブファンドって儲かるの?」という疑問に、
現実的な答えをお伝えします。
⚠️ アクティブファンドの現実
現実①:短期では当たり外れが大きい
裁量でポジションを取るため、指数より大きく上下しやすいのが特徴。
当たれば大きく儲かりますが、外れれば大きく損することも。
現実②:手数料の影響が大きい
一般に信託報酬が高く、売買回転も多め。
同じ市場環境でも、手数料・取引コスト・課税で
実質リターンが削られやすいのが現実です。
現実③:長期ではインデックスに負けることが多い
データによると、10年以上の長期で見ると、
7〜8割のアクティブファンドがインデックスに負けています。
市場平均を継続的に上回るのは、それほど難しいのです。
✅ でも「上手いファンド」も存在する
一方で、特定の運用力・得意領域がハマると、
市場平均を上回る時期があるファンドも確かに存在します。
- 小型株に強いファンド
- 特定のテーマ(AI、再エネ等)に精通したファンド
- 下落相場でも耐性が高いファンド
- 長年の実績と安定した運用体制を持つファンド
ただし、その継続性を見極めるのが難しいのが課題です。
📌 結論:アクティブファンドは儲かるのか?
「儲かる可能性はあるが、平均するとインデックスに劣る期間も多い」
だからこそ、採用するなら「役割と配分を明確にする」ことが肝心です。
3. アクティブファンドの3つの強み
アクティブファンドには、インデックスにはない3つの強みがあります。
✅ 強み①:指数にない柔軟性
アクティブファンドは、インデックスではカバーしにくい領域を攻めることができます。
- 割安株(バリュー株):市場で過小評価されている銘柄
- 小型株:大型株中心の指数には含まれない成長株
- 特殊テーマ:AI、DX、環境技術など成長分野
- イベントドリブン:M&A、IPO、企業再編などの機会
非効率が残りやすい領域では、プロの目利きが活きる可能性があります。
✅ 強み②:リスク管理の裁量
インデックスファンドは市場に連動するため、下落時も一緒に下がります。
一方、アクティブファンドはリスク管理の裁量を持っています。
- キャッシュ比率調整:市場が割高と判断したら現金比率を高める
- ディフェンシブ銘柄へのシフト:景気後退局面で安定銘柄に移行
- ヘッジ戦略:先物やオプションでリスクを抑制
下落耐性を高める設計が可能なのがアクティブの強みです。
✅ 強み③:情報優位の活用
アクティブファンドは、ファンドならではのリサーチ力で差別化できます。
- 企業取材:経営陣との直接対話、工場見学
- サプライチェーン分析:取引先や業界動向の独自調査
- ESGの実地調査:環境・社会・ガバナンスの現場確認
- グローバルネットワーク:海外情報の独自入手
個人投資家には難しい情報優位を活かした運用が可能です。
4. アクティブファンドの5つの注意点
アクティブファンドを選ぶ際の5つの注意点を解説します。
ここを外すと失敗しやすいです。
⚠️ 注意点①:手数料と隠れコスト
信託報酬だけでなく、以下の「隠れコスト」もチェックしましょう。
| コスト項目 | 内容 | 目安 |
|---|---|---|
| 信託報酬 | 運用会社への手数料 | 年1.0〜2.0% |
| 売買コスト | ファンド内での株式売買手数料 | 年0.1〜0.5% |
| 信託財産留保額 | 解約時に徴収される費用 | 0〜0.5% |
| 分配時の課税 | 分配金に対する税金 | 約20% |
⚠️ 注意点②:クローゼット・インデクサー
「クローゼット・インデクサー」とは、名前はアクティブファンドなのに、
実質は指数に近い運用をしているファンドのこと。
- 実質はインデックスに近いのに手数料だけ高い
- 組入れ上位銘柄がほぼ指数と同じ
- 「アクティブシェア」(指数との乖離度)が低い
対策:組入れ上位の分散度や「アクティブシェア」を確認しましょう。
⚠️ 注意点③:運用体制の継続性
アクティブファンドの成績はファンドマネージャーの腕に大きく依存します。
- 看板マネージャーの交代:キーパーソンが退職すると運用方針が変わる可能性
- ファンド規模の急拡大:規模が大きくなると機動力が低下(キャパシティ問題)
- 運用会社の経営状況:運用会社の体制変更にも注意
⚠️ 注意点④:テーマの旬頼み
流行テーマは資金流入で一時的に強いですが、反転も早いのが特徴。
- 「AIブーム」「再エネブーム」など、旬のテーマに集中したファンド
- テーマが終わると急落するリスク
- 売買ルールが明確か、分散が効いているかを確認
⚠️ 注意点⑤:評価指標の見方
直近成績だけで選ばないことが重要です。
- 期間分散で見る:3年、5年、10年のリターンを確認
- 下落局面の挙動:最大ドローダウン(最大下落率)をチェック
- ベータ値:市場との連動性を確認
- シャープレシオ:リスクあたりのリターン効率を確認
上昇時だけでなく、下落時にどう動いたかが重要です。
5.【比較表】アクティブ vs インデックス
アクティブファンドとインデックスファンドを詳細に比較しましょう。
📊 アクティブ vs インデックス 詳細比較表
| 比較項目 | アクティブファンド | インデックスファンド |
|---|---|---|
| 運用目標 | 市場平均を上回る | 市場平均に連動 |
| 信託報酬 | 高い(1.0〜2.0%) | 低い(0.05〜0.2%) |
| 長期成績 | 7〜8割がインデックスに負ける | 市場平均を確実に取れる |
| リターンのブレ | 大きい(当たり外れがある) | 小さい(市場通り) |
| 下落耐性 | 裁量で調整可能 | 市場と同じく下落 |
| 投資対象の柔軟性 | 高い(小型株、テーマ等) | 低い(指数構成銘柄のみ) |
| 運用の透明性 | 低い(運用者の判断に依存) | 高い(何に投資しているか明確) |
| おすすめ | サテライト運用、特定領域への投資 | コア資産、初心者、長期投資 |
6. こんな投資家に向いている
アクティブファンドが向いている投資家のタイプを紹介します。
✅ アクティブファンドが向いている人
① コア資産はインデックスで守り、サテライトで上積みを狙いたい人
ポートフォリオの大部分はインデックスで安定運用。
残りの一部でアクティブファンドを使ってリターンの上積みを狙う戦略。
② 指数が拾いにくい領域にアクセントを付けたい人
特定のテーマ(AI、環境、ヘルスケア等)、小型株、クレジット(社債)など、
インデックスではカバーしにくい領域に投資したい人。
③ 裁量のリスク管理に価値を感じる人
下落耐性やキャッシュ調整など、プロの裁量によるリスク管理を重視する人。
「市場が暴落したときに少しでも守りたい」という考えの人に向いています。
⚠️ アクティブファンドが向いていない人
- 投資初心者:まずはインデックスから始めるのがおすすめ
- コストを最優先する人:アクティブは手数料が高い
- 市場平均で十分な人:インデックスで確実に市場平均を取る方が効率的
- ファンド選びに時間をかけたくない人:アクティブは継続的な検証が必要
7. 具体的な活用法(コア・サテライト戦略)
アクティブファンドの具体的な活用法として、
「コア・サテライト戦略」を紹介します。
💡 コア・サテライト戦略とは?
ポートフォリオを「コア(核)」と「サテライト(衛星)」に分けて運用する戦略です。
コア(70〜90%)
インデックスファンド
➕
サテライト(10〜30%)
アクティブファンド
📌 コア部分(70〜90%):インデックスファンド
ポートフォリオの大部分を低コストのインデックスでコア化します。
- 全世界株式(オルカン)
- 先進国株式
- S&P500(米国株式)
- 国内・海外債券
📌 サテライト部分(10〜30%):アクティブファンド
残りの「勝ち筋が明確」なファンドを採用します。
採用例:
- 小型株ファンド:大型株中心の指数が拾わない成長株
- 割安株(バリュー)ファンド:過小評価されている銘柄
- 株主還元強化ファンド:配当・自社株買いを重視する企業
- テーマ型ファンド:AI、DX、環境など特定テーマ
- アクティブ債券ファンド:クレジット(社債)運用
📌 運用ルール
比率管理:
1ファンドの配分は5〜10%目安。
成績が想定外にブレたら、自動リバランスで比率回復。
評価ルール:
- ベンチマーク超過リターン(α)
- 情報比率(リスクあたりの超過リターン)
- 下落局面の耐性
- コスト、運用体制の安定性
撤退ルール:
- ベンチマーク劣後が複数年続く
- 投資プロセスが変質した
- キーマン(看板マネージャー)が離脱した
8. 代表的なアクティブファンド比較【2025年版】
代表的なアクティブファンドを比較します。
📊 代表的なアクティブファンド比較表
| ファンド名 | 運用会社 | 信託報酬 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| ひふみ投信 | レオス・キャピタル | 1.078% | 国内外の成長株、長期実績あり |
| さわかみファンド | さわかみ投信 | 1.1% | バリュー投資、長期保有重視 |
| スパークス・新・国際優良 日本株ファンド | スパークス | 1.804% | 厳選された優良日本株 |
| 農林中金<おおぶね> シリーズ | 農林中金全共連AM | 0.99% | 売上成長率の高い企業に厳選投資 |
| DIAM新興市場 日本株ファンド | アセマネOne | 1.672% | 新興市場の小型成長株 |
※信託報酬は2025年1月時点の情報です。
最新情報は各運用会社の公式サイトでご確認ください。
💡 アクティブファンド選びのポイント
- 長期実績:5年、10年の成績を確認
- 運用哲学:何を重視して銘柄を選んでいるか
- 下落耐性:過去の暴落時にどう動いたか
- 運用体制:ファンドマネージャーの経験・チーム体制
- 純資産総額:大きすぎず小さすぎない規模が理想
9. 買う前のチェックリスト【7項目】
アクティブファンドを購入する前に、7つの項目をチェックしましょう。
✅ 買う前のチェックリスト【7項目】
□ ①投資哲学とプロセス
何を買い、なぜ買うのか。売る条件は明確か?
運用報告書や目論見書で投資哲学を確認。
□ ②ベンチマークの妥当性
比較対象が適切か確認。
中型株ファンドなのに大型株指数と比較していないか等。
□ ③手数料総額
信託報酬だけでなく、解約コスト、売買回転率と実質コストを確認。
□ ④運用人材と組織
ファンドマネージャーの経験、交代リスク、チーム体制を確認。
□ ⑤リスク特性
ベータ(市場連動性)、最大下落率、保有銘柄の業種偏りを確認。
□ ⑥長期成績
直近だけでなく、3年、5年、10年の成績を確認。
下落局面での挙動も重要。
□ ⑦税制の活用
積立や長期保有はNISA等の非課税枠を優先。
税金の影響も考慮した実質リターンで判断。
10. 撤退・入れ替えの判断基準
アクティブファンドは「買ったら終わり」ではありません。
定期的な検証と入れ替えが必要です。
⚠️ 撤退を検討すべきシグナル
- ベンチマーク劣後が複数年(2〜3年)続く
- 投資プロセスや運用哲学が変質した
- キーマン(看板マネージャー)が離脱した
- ファンド規模が急拡大し、機動力が低下した
- 手数料が値上げされた
- 運用会社の経営状況が悪化した
✅ 継続保有してもよいケース
- 一時的な成績悪化だが、投資プロセスは一貫している
- 市場環境が運用スタイルに逆風だった(市場回復で改善の可能性)
- 運用体制に変更がなく、長期の実績は良好
感情で判断せず、事前に決めたルールに従って淡々と入れ替えることが重要です。
11. よくある質問(FAQ)
Q1:アクティブファンドは初心者に向いていますか?
A:基本的には向いていません。
初心者はまずインデックスファンドで投資の基本を学ぶことをおすすめします。
アクティブファンドは、投資経験を積んでから
サテライト運用として検討するのが良いでしょう。
Q2:信託報酬が高いと必ず損ですか?
A:必ずしも損とは限りませんが、ハードルが上がります。
信託報酬が1%高いと、その分だけ市場を1%以上上回らないと損になります。
統計的には、高コストのファンドほど長期で市場平均を下回る傾向があります。
Q3:テーマ型ファンドはおすすめですか?
A:注意が必要です。
テーマ型ファンド(AI、環境、ヘルスケア等)は、
テーマが旬の時期は好調ですが、ブームが終わると急落するリスクがあります。
投資するなら、ポートフォリオの5〜10%程度に抑えましょう。
Q4:アクティブファンドとインデックス、両方持つべき?
A:コア・サテライト戦略として、両方持つのがおすすめです。
インデックスをコア(70〜90%)、アクティブをサテライト(10〜30%)
として組み合わせることで、安定と上積みを両立できます。
Q5:NISAでアクティブファンドを買えますか?
A:はい、買えます。
NISAの成長投資枠では、多くのアクティブファンドが購入可能です。
非課税メリットを活かすために、長期保有を前提に選ぶことをおすすめします。
12. まとめ:「期待値の設計」と「役割の明確化」
本記事では、アクティブファンドの特徴と注意点について解説しました。
📋 本記事のポイント
- アクティブファンドとは
プロの目利きで市場平均超えを狙う投資信託 - 現実
儲かる可能性はあるが、長期では7〜8割がインデックスに負ける - 3つの強み
柔軟性、リスク管理の裁量、情報優位の活用 - 5つの注意点
手数料、クローゼット・インデクサー、運用体制、テーマ偏重、評価指標 - 活用法
コア・サテライト戦略でインデックス70〜90%+アクティブ10〜30% - チェックリスト
投資哲学、ベンチマーク、手数料、運用人材、リスク特性、長期成績、税制
最後に:役割を持ったサテライトとして活用
アクティブファンドは、選び方と使い方次第で
ポートフォリオのリターンや下落耐性を高められます。
一方で、手数料・継続性・テーマ偏重などの落とし穴も。
まずはインデックスをコアに据え、役割を持ったサテライトとしてアクティブを少額から。
定期的に検証し、合わなければ淡々と入れ替える──
これが長期で失敗しにくい王道です。
📝 免責事項
本記事は一般的な情報提供を目的としています。
投資には元本割れのリスクがあり、投資判断は自己責任で行ってください。
過去の実績は将来のリターンを保証するものではありません。
具体的な投資アドバイスについては、
ファイナンシャルプランナーや証券会社にご相談ください。
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