リボ払い(リボルビング払い)は

「毎月の支払額を一定にできる」という特徴から、

多くのカード会社が積極的に宣伝している支払い方法です。

しかし実際には、利息が膨らみやすく

長期的な返済地獄に陥るリスクも高い仕組みです。

 

本記事では、リボ払いの仕組みとメリット、

危険性や実際の事例を交えて徹底的に解説し、

失敗しないための注意点を紹介します。

リボ払いの基本的な仕組み

リボ払いとは、利用金額に関わらず毎月の返済額を

一定にできる支払い方法です。

 

たとえば、10万円を利用しても50万円を利用しても、

毎月の返済額を「1万円」などに固定することが可能です。

 

ただし、その残高に対して高金利がかかり、

返済が長期化する点に注意が必要です。

リボ払いの流れ

  1. カードで商品を購入するとリボ残高に加算される
  2. 毎月の返済額は一定額(例:1万円)
  3. 元本よりも利息が優先されるため、残高が減りにくい

金利は年率15%程度が一般的で、消費者金融のキャッシングに近い水準です。

そのため「見かけよりも返済総額が膨らむ」という落とし穴があります。

リボ払いのメリット

  • 毎月の返済額が一定のため家計の見通しが立てやすい
  • 高額な買い物でも月の負担が抑えられる
  • 突発的な支出に対応しやすい

表面的には家計が安定しやすく「便利」と感じる方も多いのですが、

ここに大きな落とし穴があります。

リボ払いの危険性

1. 利息負担が大きい

リボ払いの最大の問題は「利息負担」です。

例えば50万円をリボ払いで返済し、毎月1万円ずつ支払った場合、

利息込みで完済までに7〜8年かかり、

返済総額は80万円を超えることもあります。

2. 借金残高が見えにくい

毎月の支払いが一定のため、

実際にどれだけ借金が残っているのかが把握しにくくなります。

その結果「まだ余裕がある」と勘違いしてさらに利用額を増やし、

多重債務に陥る危険性があります。

3. 精神的な負担

残高が減らないことに気づいたとき、多くの人が精神的に追い込まれます。

支払いが長期化すれば生活費を圧迫し、

さらに借入に頼るという悪循環に陥りやすいのです。

実際の事例

私のビジネス仲間の40代男性の方は、

家電購入をきっかけにリボ払いを利用し始めました。

 

当初は「月1万円なら負担が少ない」と考えていましたが、

その後も旅行やショッピングで利用を重ね、

残高は100万円を超えるまでに膨れ上がりました。

 

返済しても利息がほとんどで元本が減らず、

精神的にも生活的にも大きな負担となりました。

 

最終的に債務整理を検討する事態となり、

「安易にリボ払いを選んだことを後悔している」と語っています。

リボ払いを避けるための代替手段

  • 分割払い:回数が決まっており返済総額が見えやすい
  • カードローン:リボ払いよりも金利が低い場合が多い
  • ボーナス払い:ボーナス時に一括返済して利息を抑える

リボ払いを利用してしまった場合の対処法

  • 繰上げ返済を活用して元本を早めに減らす
  • 返済額を増額設定に切り替える
  • 返済が困難な場合は「おまとめローン」や「債務整理」を検討する

まとめ

リボ払いは便利に見える一方で、

長期的な返済地獄を招く可能性が高い支払い方法です。

 

クレジットカードを使い慣れていない方は原則として避け、

どうしても利用する場合は「繰上げ返済」や「返済額増額」を

積極的に取り入れることが重要です。

 

賢いクレジットカード利用のためには、

リボ払いに依存せず一括払い・分割払いを基本にすることを強くおすすめします。