📊 2010年頃流行っていた 📊
アフィリエイトブログのSEO対策
荒く速い手法と現代への教訓
被リンク量産時代の全盛期 → アルゴリズム進化 → 今も使える普遍的要素
✍️ この記事について
2010年頃のアフィリエイトSEOは、今日の基準で見ると「荒く速い」手法が主流でした。
検索アルゴリズムが単純で、被リンクの量とアンカーテキストが
順位を大きく左右した時代。
短期間で大量の被リンクを獲得し、キーワードを詰め込めば、
比較的簡単に上位表示できました。
本記事では、当時の代表的な施策を俯瞰し、
現在の視点での評価(使える/グレー/NG)まで整理します。
過去の手法を知ることで、現代SEOの本質がより深く理解できるはずです。
📌 2010年頃のSEO環境
• Googleのパンダアップデート(2011年)以前
• Yahoo!が独自検索エンジンを使用(2010年までYST)
• 被リンクの量が最重要視された
• キーワード密度が直接的に順位に影響
• ページランク(PR)の公開値が重視された
• 無料ブログ全盛期(アメブロ、FC2、Seesaa、ライブドアなど)
1. ディレクトリ登録とリンクファーム
Yahoo!カテゴリや各種ディレクトリ、無料ブログのプロフィール・ブログロールにURLを置くことで、
短期間に被リンクを増やすことが可能でした。
さらに、相互リンク集やリンクファームを使って量を稼ぐ発想が一般的でした。
📋 主な手法と現在の評価
🔹 Yahoo!カテゴリ登録
当時の効果:Yahoo!検索での上位表示にほぼ必須。登録されるだけでアクセスが激増した。
現在の評価:サービス終了(2018年)。概念自体が消滅。
🔹 無料ディレクトリ・相互リンク集
当時の効果:インデックス促進と初速の順位押し上げ。
現在の評価:❌ NG – 品質が低いディレクトリは逆効果の可能性。
権威ある人手審査型以外は基本NG。
🔹 リンクファーム
当時の効果:数百〜数千の被リンクを一気に獲得。短期的に順位上昇。
現在の評価:❌ NG – Googleペナルティの対象。手動対策を受ける可能性大。
2. EMD(Exact Match Domain)とキーワード詰め込み
「keyword-xxxxx.com」のように狙いキーワードをドメイン名に含め、
タイトル・見出し・本文でも高密度のアンカー語を繰り返す手法が好まれました。
💡 当時の典型的な手法
• ドメイン名:「kasegu-affiliate.com」
• タイトル:「稼ぐアフィリエイトで月収100万円!稼ぐアフィリエイトの秘訣」
• 見出し:「稼ぐアフィリエイトとは?」「稼ぐアフィリエイトの始め方」
• 本文:「稼ぐアフィリエイト」というキーワードを10回以上繰り返す
このようなキーワードの過剰な詰め込みが、実際に効果を発揮していました。
📊 評価の変遷
✅ 当時の効果(2008-2011年頃)
• EMDドメインはそれだけで上位表示される傾向
• キーワード密度5-10%が理想とされた
• タイトルと見出しのマッチングが最重要
• 関連性シグナルとして強く働いた
❌ 現在の評価(2012年以降)
• EMDアップデート(2012年9月)により優遇措置が大幅削減
• キーワード詰め込みは読みやすさと品質を損ない、ペナルティリスク
• 自然な文章の中でキーワードを使うことが推奨される
• 同義語や関連語での表現の多様性が評価される
3. 記事量産とスピニング、サテライト運用
外注と自動スピンで記事を大量生産し、
無料ブログ群(サテライト)から本丸へリンクを送る「リンクホイール」が横行。
PBN(プライベート・ブログ・ネットワーク)で中古ドメインを束ねる形も流行しました。
🔄 サテライトサイト戦略の実態
典型的な運用パターン
- Step1:無料ブログを50〜100個開設(FC2、Seesaa、ライブドアなど)
- Step2:外注で1記事300〜500円の低品質記事を大量発注
- Step3:記事スピンツールで同じ内容を微妙に変えて量産
- Step4:サテライトから本サイトへリンクを送る
- Step5:サテライト同士も相互リンクで「リンクホイール」構築
当時の効果
• 短期的に被リンクと順位を大幅に押し上げた
• 1週間で圏外→1ページ目も可能
• ライバルが少ないニッチキーワードでは特に有効
• 報酬が発生し始めると「勝ちパターン」として横展開
現在の評価
❌ 完全NG – スパム認定・手動対策の対象。
パンダアップデート(2011年)以降、低品質コンテンツは大幅に評価低下。
ペンギンアップデート(2012年)で不自然な被リンクも取り締まり強化。
長期的な資産化は困難。
⚠️ 実際に起きたペナルティ事例
• 月収100万円超のアフィリエイターが、ある日突然全サイトが圏外に
• サテライトサイトの一斉削除により、本サイトも連鎖的に順位下落
• Googleから「不自然なリンク」の警告メッセージを受信
• 回復までに1年以上かかるケースも
この時代に稼いでいた多くのアフィリエイターが、
アルゴリズム変更で一夜にして収入を失いました。
4. コメント/トラックバック/ランキング投票の活用
他ブログへのコメント欄やトラックバック送信でnofollowの壁を回避しつつリンク確保、
ブログランキングの投票ボタンで流入を獲得する小技も定番でした。
具体的な手法
📝 コメントスパム
• 関連ブログに大量のコメントを投稿(1日50件以上)
• コメント内にURLやアンカーテキストを含める
• 自動化ツールを使って効率化
• 当時は多くのブログがnofollow設定していなかった
🔗 トラックバック送信
• 記事更新のたびに関連ブログへトラックバック送信
• 自動トラックバック送信ツールを使用
• 「被リンク+参照トラフィック」の二重取り
🏆 ブログランキング投票
• 人気ブログランキング、にほんブログ村などに登録
• 「ランキング応援お願いします!」とバナー設置
• 上位表示されると大量のアクセス流入
• ランキングサイト自体のドメインパワーが強かった
📊 当時 vs 現在
当時の効果:
ニッチでは参照トラフィックを獲得できた。
コメント欄からの被リンクも評価された。
現在の評価:
❌ スパム扱いリスク大。
コミュニティ参加としての誠実な交流は有効だが、
リンク目的の機械的な投稿は逆効果。
5. ページランク・スカルプトと内部リンク最適化
nofollowでのPageRank調整、フッター大量リンク、パンくず最適化、
カテゴリページのテキスト追加など、内部リンクの流れを強く意識する動きもありました。
🔧 ページランク・スカルプティングとは
ページランク(PR)は、各ページが持つ「権威性の値」として可視化されていました(PR0〜PR10)。
この値を意図的にコントロールする技術が「スカルプティング」です。
具体的なテクニック
- 不要ページにnofollow付与:お問い合わせ、プライバシーポリシーなど
- 重要ページへの集中リンク:グローバルナビ・サイドバーに主要ページ
- フッターに50個以上のリンク:全ページから被リンク効果
- カテゴリページの強化:リンク集+テキストコンテンツ
- パンくずリストの最適化:階層構造を明確に
✅ 当時の効果
• 内部で評価を集中させ、特定ページの上位を取りやすかった
• サイト全体の評価底上げにも貢献
• PR3→PR4への押し上げも可能だった
△ 現在の評価
グレーゾーン:
極端なスカルプトは効果薄(2009年にGoogleが仕様変更)。
しかし、情報設計・UX重視の内部リンク構築は今も非常に有効。
トピッククラスター型のコンテンツ設計、
ピラーページへの集中リンク、
ユーザーの回遊性を高める導線設計など、
本質的な内部リンク戦略は現代SEOの核心です。
6. ソーシャルブックマークとPing送信
はてなブックマーク・delicious等のSBM登録、Pingでクローラ呼び込み。
RSS登録サイトへの一括送信ツールもよく使われました。
🔖 ソーシャルブックマーク(SBM)戦略
手法:はてブ、delicious、Buzzurl、Yahoo!ブックマークなどに自分の記事を登録
当時の効果:• インデックス速度の向上(数分〜数時間で)
• SBMサイト自体の被リンク効果
• はてブ経由のアクセス流入
• 「新着エントリー」に載れば爆発的アクセス
現在の評価:過剰な自作自演は無意味(nofollowリンク化)。
ただし、SNSからの実トラフィックは間接的なSEO効果あり。
📡 Ping送信
手法:記事更新時にPingサーバーへ通知を送り、クローラーを呼び込む
当時の効果:インデックス速度が劇的に向上。数分でGoogle検索に反映されることも。
現在の評価:ほぼ無意味。Googleのクロール頻度が大幅に向上したため、
Pingなしでも迅速にインデックスされる。
7. テンプレート最適化と広告配置
サイドバー上部の広告、ファーストビューのCTA、
共起語を散りばめた長文、内部リンクの「面」構成は当時から有効で、現在も通用します。
✅ 当時も今も有効な普遍的手法
🎨 テンプレート最適化
- HTMLの軽量化:不要なタグ削除、CSS/JSの圧縮
- モバイル対応:当時はまだ黎明期だが、先進的な人は対応していた
- 表示速度の改善:画像最適化、キャッシュ活用
- パンくずリスト:サイト構造の可視化
💰 広告配置の最適化
- 記事上部:タイトル直下のバナー広告(クリック率高)
- 記事中:見出しの間にテキストリンク(自然な誘導)
- 記事下:関連商品リンク+CTA
- サイドバー上部:目立つ位置に主力商品
📝 コンテンツ設計
- 共起語の自然な配置:関連語・同義語を意識的に使用
- 長文コンテンツ:2000〜3000字以上が評価された
- 内部リンクの「面」構成:関連記事同士を網状につなぐ
- FAQ・まとめセクション:ユーザビリティ向上
8. 2010年代施策の総括:現代に活かせるポイント
過去の荒い手法の多くは使えなくなりましたが、
本質的な考え方は今も変わっていません。
💎 普遍的に有効な4つの原則
① 「面」で勝つ情報設計
単発記事ではなく、ハブ&スポークでクラスタ化。
トピッククラスター型のサイト設計は、2010年も2025年も最強の戦略です。
• メインテーマ(ピラーページ)を中心に
• 関連サブトピック(クラスター記事)を配置
• 相互に内部リンクで結ぶ
② 内部リンク=ナビゲーション
ユーザーが解決まで進める導線の設計。
SEO目的ではなく、ユーザー体験を最優先した内部リンク設計が、
結果的に検索エンジンからも高評価を得ます。
③ 検索意図直球のタイトル
曖昧を避け、悩み・解決・ベネフィットを明示。
クリックされるタイトル=ユーザーの検索意図とマッチしているタイトル。
④ 速い公開→データで磨く
完璧主義よりPDCA。
とにかく公開して、アクセス解析データを見ながら改善していく。
この姿勢は2010年も2025年も成功の鍵です。
9. もう使わない方がよいもの
❌ 絶対にNGな手法
• スピン記事・自動生成記事の量産
→ 低品質コンテンツとしてペナルティ対象
• 品質の低いディレクトリ・相互リンク集
→ リンクスパムとして評価を下げる
• PBN・中古ドメインの過剰依存
→ 不自然なリンクパターンとして検知される
• キーワード詰め込み・隠しテキスト
→ UXを損ない、ペナルティリスク大
• 過度なページランク・スカルプト
→ 既に効果なし(2009年にGoogle仕様変更)
• コメント・トラックバックスパム
→ ブランドイメージ毀損+効果ゼロ
• EMDドメインへの過度な期待
→ EMDアップデート(2012年)で優遇措置削減
10. 現代SEOの実務的チェックリスト
✅ 2025年に有効なSEO施策
1️⃣ 検索意図(Who/Why/Stage)を見出しに反映
• 誰が(初心者?経験者?)
• なぜ検索したか(情報収集?比較?購入?)
• どの段階か(認知→検討→決定)
これらを理解し、見出しと構成に反映させる。
2️⃣ E-E-A-T:筆者プロフィール・実測データ・参照元を明記
• Experience(経験):実体験に基づく情報
• Expertise(専門性):その分野の知識・スキル
• Authoritativeness(権威性):業界での認知度
• Trust(信頼性):正確で誠実な情報提供
3️⃣ 内部リンク:導入→詳細→比較→CTAの階層
ユーザーの理解度に合わせた導線設計。
初心者向け基礎記事→中級者向け応用記事→商品比較→成約ページ。
4️⃣ UX:スマホ読みやすさ、速度、表・図解の最適化
• モバイルファースト(検索の70%以上がスマホ)
• Core Web Vitals(LCP、FID、CLS)の最適化
• 視覚的に理解しやすい表・図・画像の活用
5️⃣ 被リンク:実プロジェクト・取材・一次データで自然獲得
• 独自調査・アンケート結果の公開
• 業界関係者へのインタビュー
• ツール・テンプレートの無料提供
• SNSでの積極的な情報発信
自然に引用されるコンテンツを作ることが最強の被リンク戦略。
まとめ
2010年のSEOは「リンク量×スピード」の時代でした。
被リンクを大量に獲得し、キーワードを詰め込めば、短期間で上位表示が可能でした。
しかし、パンダアップデート(2011年)とペンギンアップデート(2012年)により、
低品質コンテンツと不自然な被リンクは大幅に評価を下げました。
現在は「ユーザー価値×信頼性×情報設計」の時代。
• 検索意図に忠実なコンテンツ
• E-E-A-Tを満たす専門性と信頼性
• ユーザー体験を重視した設計
• 自然な被リンク獲得
これらが現代SEOの核心です。
当時の学びは無駄ではなく、内部リンクと面作り、検索意図への忠実さ、PDCAという
普遍要素として今も活きています。
短期的な抜け道ではなく、長期的に積み上がる戦略へ切り替えていきましょう。
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