金融機関からの支払いを止めて債権が異動した場合や
債務整理や自己破産のような法的整理を行った場合は
返済能力が無い方と判断されてしまい
基本的には新規での借り入れが出来なくなってしまいます。
新規で借り入れの申し込みを行う場合には
金融機関は信用情報機関であるCICに
情報開示請求を行いその方の借り入れ履歴や
返済履歴を確認します。
そして、返済を止めて放置している場合や
法的整理を行った場合においては
このCICに全て履歴が残ってしまいます。
その為、いくらこちらで借り入れに関して
ごまかそうとしてもバレてしまうわけです。
逆に言えば、借り入れがたくさんあって
返済していない状態だったとしても
CICにその履歴が出ないようにすれば
新規に借り入れが出来る可能性があるという事になります。
そこで、現在CICホワイト化案件というのが
SNSで紹介されるようになり
有料ですが情報を入手しようと思えば入手できます。
CICが綺麗になり新規で借り入れが出来るようになれば
特に事業資金の捻出で困っている方にとっては
資金確保のチャンスがあるわけですから欲しい情報だと思います。
今回の記事ではCICホワイト化に関する
具体的な内容に関しては触れませんが
案件を取り組む際の注意点について紹介したいと思います。
既存の借り入れは無くならない
まず勘違いしてはいけない点としては
CICホワイト化案件に関しては
CICで出てくるデータ上借り入れ履歴を無くすだけの為
既存の借り入れ自体は無くなりません。
よって、既存の借り入れを行っている
金融機関内部での借り入れ履歴そのものを
消すわけでは無い為その点は注意が必要です。
返済義務が無くなるわけではありませんから
支払いを止めた場合、法的整理を行わない限り
催促の連絡を受けることになります。
過去に金融事故を起こしている金融機関からも
新規に借り入れが出来ると勘違いしている方も
いらっしゃいますが
既存の借入先には借り入れ履歴が残っているため
当然新規に借り入れが出来るようになるわけではありません。
金融事故を起こしている数が多い場合は厳しい
CICホワイト化案件を実施した場合の
新規借り入れに関しては
これまで借りたことがない金融機関を狙います。
その為、既存で借り入れしており
金融事故を起こしている金融機関が
多い方に関しては効果が発揮しにくいのが現状です。
もし、既存の借り入れ数が2~4件程度であれば
比較的短期間で新規借り入れが望めるかもしれませんが
10社以上飛ばしている方の場合に関しては
新規で借り入れが出来る可能性のある金融機関を
探す方が難しい為、思うように融資を受けられない可能性があります。
珍しい苗字・名前の場合は不利
金融機関は新規申し込みを受け付けた場合
万が一申込者が返済が出来なかった場合の為に
保証会社を設けているのが一般的です。
そして、保証会社が了解を出してくれたら
融資を実施する流れになります。
銀行1社に対して保証会社が1社というわけでは無い為
複数の金融機関に対して保証会社は提携を結んでおります。
よって、保証会社が同じ金融機関の場合
これまで借り入れがない金融機関でも
既存の借り入れで金融事故を起こしている場合
保証会社が既に情報を握っていることが多く
CICホワイト化しても情報がめくられる場合があります。
そして、この情報がめくられやすい状況としては
珍しい苗字、珍しい名前の場合が挙げられます。
同姓同名が多いと判断される方の場合は
比較的スルーされやすい傾向にあるようですが
同姓同名が非常に少ない場合に関しては
同一人物と判断される確率が高まる為
CICホワイト化しても効果が発揮しにくい可能性があります。
本当に借り入れが必要かを考える
CICホワイト化案件に関しては基本的には
有料で手に入る情報になります。
中には、ホワイト化した後で資金調達が出来た場合に
成果報酬を貰う前提で事前に着手金を貰わないケースもあるようですが
事前に着手金がかかるケースの割合の方が多いです。
CICホワイト化に関しては100%誰もが成功するわけではありません。
人によっては、これまでの成功事例と同じ手法を使っても
成功しない場合もあるわけです。
先ほどもご説明しましたがCICホワイト化自体は
借り入れそのものを無くす手法ではなく
借り入れそのものが無いように見せるだけの手法です。
仮に案件を実行して成功して新規借り入れが出来たとしても
計画性が無ければさらに負債を増やすだけになります。
新規にお金を借り入れることで
キャッシュを生み出せる計画があるのであれば
試してみる価値はあるのかもしれませんが、
単に既存の借り入れの穴埋めをしながら
生活費の確保を目的とする場合は
取り組むメリットが無いと思います。
今現在借金があって収入源だけでは返済が厳しく
返済によって生活費も圧迫している場合は
下手に新規借り入れを増やして
既存の返済に回すよりも
支払いそのものを止めて生活費を確保したほうが
明らかに状況が良くなります。
勿論、支払いを止めてしまう事で
借り入れがある金融機関からの催促の連絡が
頻繁にかかってきてしまいますが
闇金での借り入れでなければ
厳しい言葉はかけられますが
追い詰めるような事はしてきません。
その点がしっかりわかるようになってくると
本当に今すぐに新規借り入れが必要なのかと
冷静に判断できるようになってくると思います。
計画性が無い状態で新規借り入れを増やすための情報を
有料で手に入れようとすること自体
無駄金を投じていることになる為
その点は今一度考えなおした上で
取り組むか否かを今一度自己責任で判断するべきでしょう。