はじめに|30〜40代サラリーマンの「副業の現実」から

可処分所得の伸び悩みと物価上昇。

家計改善の選択肢として、2010年代前半は

「YouTubeアフィリエイト(動画からの外部誘導・成果報酬)」が広まりました。

 

私も2013年前後に本格的に取り組み、

一定の結果と濃い失敗を経験しました。

 

本稿ではそのリアルを記録し、

現在・これからの打ち手へ接続します。

2013年前後の環境と戦い方

  • 検索主導の流入
    関連動画アルゴリズムが今より単純で、
    キーワード最適化+視聴維持で上位表示が可能。
  • 参入障壁の低さ
    音声合成スライドやBGM差し替えの簡素動画でも再生が伸びた。
  • 外部リンクの通りやすさ
    概要欄・コメント・アノテーションからLPやブログへ比較的スムーズに送客。
  • 著作権・再利用の緩さ
    ミラー、切り抜き、素材流用が横行。
    短期的な再生は取れたが、アカウントの安定性は低かった。

私の取り組みと数値の肌感

当時は「○○の始め方」「口コミ」「比較」「使い方」など

検索意図直球のタイトルで量産。

 

1本3〜5分、台本→ナレーション→スライドのペラ動画。

100本前後で月間再生30〜50万PV、

外部送客はCTR2〜5%程度。

ASP成約で月数万円〜十数万円のレンジが一定期間続きました。

 

しかし、著作権フィルターの強化・スパム認定・関連動画の変動で、

アカウント停止を2回経験。サステナブルではないと判断し、

ブログ主軸へ回帰しました。

当時の勝ち筋と失敗要因

◎勝ち筋

  • 検索意図に忠実なタイトルとサムネ(課題→解決)。
  • 短尺でも冒頭15秒の価値提示で離脱を抑制。
  • 説明欄の一行目リンク+Utmで計測、LP最適化を高速回転。
  • ブログの「要約→詳細」動線で成約率を底上げ。

×失敗要因

  • 素材の再利用に依存(著作権・再利用ポリシーのリスク)。
  • 視聴維持率の軽視(フックの弱さ)。
  • バックアップと分散不足(単一アカウント依存)。

※追記2025年現在の前提と「何が変わったか」

  • アルゴリズムの高度化
    視聴維持率・クリック率・視聴満足度の複合評価。
    サムネ/タイトルだけでは長持ちしない。
  • 著作権とコンプラの厳格化
    コンテンツID・再利用コンテンツの判定が厳しく、
    疑義がある素材は収益化不可やチャンネル停止のリスク。
  • ショート/縦型の台頭
    初速は取りやすいが、外部誘導は工夫が必要。
  • 収益の多層化
    広告→アフィリエイト→自社商品/メルマガ→コミュニティ/サブスクと階段設計が主流。

いま通用する戦い方(再現性重視)

  1. テーマ選定は「痛み×金額×即効性」
    家計・健康・学習・ガジェット等、費用対効果が明確な領域で勝負。
  2. 体験レビュー特化
    自分の検証・数字・失敗を中心に据えると、再利用判定も回避しやすい。
  3. 検索連動の設計
    ショートで課題提示→ロングで解決→ブログで詳細(比較表・クーポン・FAQ)。
  4. 計測の徹底
    Utm、アフィリエイト別リンク、クリックマップで
    「どの動画→どの段落→どの成約」を見える化。
  5. ガイドライン遵守
    BGM/画像/フッテージは商用可素材、ライセンス証跡を保管。
    生成AI音声/画像は利用規約を確認。

ショートを使った導線例(テンプレ)

  • ショート
    問題提起+Before/After(30秒) → 固定コメントと概要欄でロングへ誘導。
  • ロング
    比較・手順・注意点(5〜8分) → 概要欄1行目でブログの詳細記事へ。
  • ブログ
    検証データ・表・CTA → ASP/公式の2択導線+FAQ。

30〜40代サラリーマンにもこれからチャンスが

強みは「信頼される生活実感」。

家計改善・仕事効率・育児・健康など、

自分の生活の延長線が最強のネタです。

 

無理に演出せず、実測と失敗談で差がつきます。

時間は細切れでも、台本→撮影→編集→投稿のバッチ処理で回せます。

 

信頼及び人生経験を程よく提案できる30~40代の方だからこそ

注目を集めやすいコンテンツを作れるチャンスがあります。

 

サラリーマンの方にチャンスが無いかと言われれば

そのような事もなく、

既存の有名なユーチューバーの中にも

日頃サラリーマンとして活動しながら

空いた時間を作り活動されている方もいるので

取り組んでみる価値は今からでも十分あります。

始める人向け:90日ロードマップ

  1. Day1–7:テーマ・ペルソナ定義/禁止事項の把握。
  2. Day8–30:ロング6本(レビュー3・HowTo2・比較1)、ショート12本。
  3. Day31–60:アナリティクスで離脱点→冒頭15秒を再設計。サムネAB。
  4. Day61–90:勝ちネタの派生3本、ブログ記事3本を連動。メール取得開始。

結論|2013年の学びを、いまの土台に

2013年の「量産・外部誘導」は、いまでは通用しにくい。

 

ただし、検索意図直球・冒頭の価値提示・ブログ連動という核は生きています。

自分の体験を軸に、短尺で開き、長尺とブログで解決し、計測で磨く。

これが2020年以降でも結果を出せるのYouTubeアフィリエイトの現実解です。