
NISA(ニーサ)は、株式や投資信託などの運用益が非課税になる
“資産形成のための優遇制度”。
「むずかしそう」を最短で解消するために、
NISAの土台だけを5分でサクッと押さえましょう。
NISAは「運用益に税金がかからない」制度
日本では通常、株式や投資信託の利益には約20%の税金がかかります。
NISAを使うと、この税金がかからない(=非課税)枠の範囲で運用でき、
複利の効果を最大化できます。
家計の長期的な資産形成を後押しするために作られた制度です。
新NISA(2024年〜)の超要点だけ
- 恒久化
期限のない制度として継続 - 非課税枠が拡大
毎年の投資上限・生涯上限が大きくなり、長期積立がしやすい - つみたて投資枠/成長投資枠
長期積立向けと、幅広い商品向けの2つの枠を組み合わせて使える - 売却→枠復活
非課税で売却しても、翌年以降に非課税枠を再利用できる(長期の回転が効く)
細かな数値や対象商品は、証券会社のNISAページで最新を確認すると安心です。
この記事では“仕組みの理解”に集中します。
NISAのメリット(初心者が効くポイントだけ)
- 利益が非課税:税引きで目減りしないため、積み上げが効く。
- 複利×長期:配当や売却益を再投資していくと“雪だるま効果”が加速。
- 売却・乗り換えが柔軟:非課税のまま方針転換しやすい(翌年枠復活)。
- 少額からOK:毎月1,000円〜でも積み立て可能。家計と両立しやすい。
注意点(ここを外すと失敗しやすい)
- 短期売買は非推奨
NISAは長期でメリットが最大化。短期トレードは枠の無駄遣いになりやすい。 - 毎月分配型は慎重に
分配で基準価額が下がり、複利が効きづらくなることがある。 - 高コスト商品を避ける
信託報酬が高いと、長期での差が大きくなる。 - 一括より分散
時間分散(積立)で価格変動リスクを平準化。
2つの枠の考え方(つみたて投資枠/成長投資枠)
新NISAは、長期の積立に向くインデックス投信などを
対象にした「つみたて投資枠」と、より幅広い株式・投資信託・ETFなどを対象にした
「成長投資枠」を組み合わせて使います。
初心者はまず、つみたて投資枠で低コスト・広く分散の
インデックス投信から始めるのが王道です。
最短の始め方(3ステップ)
- 証券会社でNISA口座を申し込む(本人確認・マイナンバー提出)。
大手ネット証券は手数料・商品ラインナップ・積立機能が充実。 - つみたて設定
毎月の積立額(例:1万円/3万円/5万円)と引落口座を指定。 - 商品を選ぶ
低コスト・全世界株式(または米国株式)インデックスをコアに、
必要なら債券や日本株をサテライトで。
迷ったら「世界に広く・安く・長く」でOK。まずは小さく始め、
生活に無理なく続けられる額に調整しましょう。
初心者向けポートフォリオ・イメージ(例)
- 超シンプル:全世界株式インデックス 100%
- 安定志向:全世界株式 70%/先進国債券 30%
- 成長重視:米国株式 70%/全世界株式 30%
まずはコア1本で十分。
慣れてきたらサテライトを足していく発想が無理がありません。
よくある疑問Q&A(超要約)
- Q. 途中で売ってもいい?
- A. 目的に沿っていればOK。非課税のままリバランスでき、翌年以降に枠は復活します。
- Q. つみたて額は後から変えられる?
- A. 多くの証券会社で金額変更・停止・再開が可能。家計に合わせて柔軟に。
- Q. どのくらいの期間続ければいい?
- A. 目標とリスク許容度次第ですが、10年以上の長期をイメージするとブレにくいです。
今日から動くためのチェックリスト(保存版)
- □ 証券口座のNISA申込を出した
- □ 積立日と毎月の金額を決めた(無理のない額)
- □ 低コストのインデックス投信を第1候補に
- □ 「長期・分散・積立」を行動ルールにする
- □ 半年に1回だけ“見直す日”を決める(頻繁にいじらない)