ケフィアやジャパンライフが

ニュース沙汰になったのがきっかけで

2018年はオーナー商法の件で盛り上がった年だと思います。

 

実際の所は、それほど大きなニュースになっていないだけで

似たようなスキームを採用した会社は

たくさんあると思います。

 

私自身、2016年頃に2社ほど案件を紹介されており

実際に片方にお金を出資した経験があります。

 

幸いに、早い段階で案件のヤバさに気づき

投資資金を取り返すことが出来ましたが、

あと1か月遅ければ資金回収が困難だったことが後々に判明し

本当ギリギリの所だったのだと感じています。

オーナー商法の紹介の手口

オーナー商法に関しては、

「毎月1万円程度のお小遣いを手堅く稼ぎませんか?」

という感じで紹介される事が多いです。

 

私自身の体験談で申し上げると、

Lineのビジネス系のグループ内で紹介され

興味がある方は案件を持っている大元に繋いでもらい

連絡をやり取りするという感じでした。

 

後は、既に案件をスタートしてしまっている

友人・知人からの紹介で始めるケースも考えられます。

 

会社の大元がホームページ等で大々的に

募集をかけているケースは少なく

情報をオープンに公開して

出資するように促しているケースが少ない為

 

特別に副業や投資関連に手を出していない方であれば

積極的に情報が入ってくることは無いと思います。

 

オーナー商法に関してはニュース等を拝見すると

「何故このような案件に引っかかるのか?」

と疑問に思う方も多いかと思いますが、

 

やはり、今の時代多くのサラリーマンの方が

本業の収入だけには満足できずに

収入源を出来る限り増やしたいと考えております。

 

空いた時間で本業と別にアルバイトをしたいけれども

休みが全く取れなくなってしまい

体力的に厳しいというのが本音であり、

 

しかし、その一方でネット副業のような

在宅で出来る仕事に関しても思う様に稼げず、

FXやバイナリーだと失敗した場合のリスクが大きすぎる。

 

そうなってくると、一度の手続きをしてしまえば

その後は一切何もしなくて良く

コンスタントにお金が入ってくる仕組みの

オーナー商法はまさに理想的な仕組みに見えるわけです。

 

基本的に日本人の場合は投資に否定的な方が多く

その中でオーナー商法や投資案件として紹介される為

興味を持つ人が実際は少ないように思えるかもしれませんが、

 

FXや株と異なり見た目上事業投資になる事と

最低投資金額と毎月の配当金のバランスが

それほどハードルが高く設定されていない事もあり

ついつい手を出してしまう方が多いわけです。

 

何も知らない状態でスタートした私自身に関しても

当時FXやバイナリーは怖いと思っていましたが

オーナー商法(オーナー案件と呼ばれていた)に関しては

事業投資だから安全だと勘違いしておりました。

毎月配当が入る仕組みとは!?

出資した金額の数パーセントが

毎月配当と言う形で支払われる形態を取っておりますが

会社側がそれだけ利益を生み出せているから

配当を渡せているのかと言えば当然それは違います。

 

毎月配当のカラクリは、

自分の後に出資した人の出資金が

自分自身に毎月の配当金として渡されております。

 

例えば毎月4%の配当金が貰える案件があり

私自身が平成31年1月23日に100万円出資したとして

ブログ読者であるあなたが平成31年2月23日に50万円出資した場合、

 

私が平成31年2月分から貰える配当金の4万円は

あなたが出資した50万円から賄われているという事です。

 

このような仕組みをよくポンジースキームと最近は言います。

(昔は自転車操業と言っていたようですが。)

 

出資する人は事業がうまく毎月軌道にのっており

配当が貰えていると感じるわけですが実際は異なります。

むしろ事業展開がきちんと行われているのかすら怪しいです。

 

その為、毎月配当を謳う事業投資に関する案件を

紹介された場合はポンジスキームである

基本的には疑ってかかるべきでしょう。

KプロジェクトとソフトEX

この2社に関しては私自身が実際に紹介された案件です。

 

Kプロジェクトはウォーターサーバーを取り扱い

オーナー商法をやっていた会社であり

ソフトEX社はジアミストを取り扱い

オーナー商法をやっていた会社です。

 

最初に紹介されたのはKプロジェクトの

ウォーターサーバーの案件で

こちらに関しては50万円からスタート出来て

手持ちが無い方に関しても

クレジットカードか信販会社を経由すれば

スタートする事が可能でした。

 

借金して案件をスタートする場合ですが、

毎月のローンの支払い日より後に

自分自身が指定した銀行に配当金が入り

その後ローンの支払い日に引き落としされ

残った金額が手元に残るという計算になります。

 

例えば、Kプロジェクトの場合毎月の配当が4%でしたので

50万円の4%である2万円が20日前後に振り込みされ

27日前後にローンが引き落としされ1万円程度残る計算です。

 

Kプロジェクトの後に紹介された

ソフトEX社のジアミストに関しても考え方は一緒

手持ちが無い方に関しては消費者金融やクレジットカードで

資金を工面させて案件をスタートさせる形を取っており

毎月約4%の配当で先に振り込み後から引き落としの

スタイルを取っておりました。

 

投資資金に関してはあまりはっきり覚えておりませんが

Kプロジェクトのように指定された記憶はありません。

 

ウォーターサーバーが空気清浄機に

なっただけの話なので投資具体例に関しては

割愛させて頂きます。

 

噂ベースの話にはなりますが

ソフトEX社がKプロジェクトのやり方を真似て

やっているのではないかと話が出たことがあります。

 

私自身に関しては先に紹介された

Kプロジェクトの案件に関しては

ローンが通らずスタートする事が出来ず

ソフトEX社の案件を紹介された際には

手持ちがあった為60万円程投じました。

 

2016年1月からのスタートで

半年程何事もなく順調に毎月振込されておりましたが、

他の出資していた案件が駄目になり

色々な方に相談していた所、

 

ソフトEX社のジアミストの案件に関しても

トラブル事例があるから

早めにお金を回収できるのであれば

回収した方が良いとアドバイスされました。

 

2016年8月頃にお金を出したい旨を伝え

10月頃には全額取り戻すことが出来ました。

 

その後、アドバイスを下さった方に

その後の状況を確認した所

2016年11月の段階では

毎月の振り込みがストップしている人が多く

大きな問題になっているという情報を聞きました。

 

1か月程判断が遅かったら

私自身もお金を回収出来なかった為

本当にアドバイスして下さった方には

今でも感謝しております。

オーナー商法に手を出し失敗しない為に

ニュースで話題になったケフィアやジャパンライフ

そして私が紹介されたKプロジェクト、ソフトEX社に限らず

今後も似たような事案はたくさん出てくると思います。

 

オーナー商法の案件の特徴としては

・毎月配当を強調する

・手出し不要でローンを組むことを強調する

・事業的にかなり手堅いことを強調する

事が挙げられます。

 

ウォーターサーバーの件で言えば、

東日本大震災以降水の需要が物凄くて

消費者の方に全部お届けしたいけれども

あまりのニーズの多さに自身の会社では

仕入れる為の設備資金が全て賄えない。

 

よって、会社で賄えない部分を

投資家の皆さんに出資して貰い

謝礼金として毎月お小遣い程度ではあるが

配当を出しますという流れでした。

 

話を聞いてみると極端に変な話の構成では無い為

ついつい納得してしまいます。

 

しかし、ちょっと踏み込んで考えてみると

それだけしっかりした事業なのであれば

何故銀行からお金を借りず個人から

お金を集める必要があるのかという疑問が出てきます。

 

代表取締役が金融事故を起こしており

銀行が貸してくれないからという

可能性も1つ考えられますが、

 

本当に儲かると分かっているのであれば

不特定多数の人に声を掛けず

身近で信用できる人だけに声をかけて

出資して貰いボロ儲けした方が圧倒的に有利な訳です。

 

素性の知らない人に謝礼金を支払ってまで

お金を集めたいとは思わないのが自然です。

 

銀行からお金を借りられない

不特定多数の人からお金を集めようとしている段階で

あまり素性を明かせない後ろめたい要素があると思います

 

この部分を意識していれば

オーナー商法の被害に遭う可能性は

著しく少なくなってくると思います。